Last Chance
(3/7)
吐き出した哀しみの向こうで、カカシが泣いてる気がした。どんよりと纏わりつく倦怠感。今が休暇中で良かったと心底思った。
あれから数日。
私は知らずに夕食を二人分用意してしまう。
いつもカカシの座ってた椅子が寂しそうに佇んでいる。独りには慣れてるはずなのに、カカシの存在は大きかった。
「よう馬鹿女、元気か?」
不意に声が聞こえ驚いて振り返ると、そこにはゲンマが立っていた。
「……何しに来たの?」
私は恐くて聞けなかった。カカシの部屋から来たゲンマ。カカシは、どうしてる……?
そんな私を見抜くようにゲンマが言う。
「借りてた本を返しに来たんだよ。……ついでにカカシは長期任務で暫く居ねぇよ」
私は些か棘のあるゲンマの言葉に身を堅くした。するとゲンマはソファーに座っていた私の隣に腰を下ろし、千本を揺らしながら話し出した。
「で?何があった?」
「……別に」
言ったら私で居られる自信がない。しかしそんな事はお構い無しにゲンマは掘り下げる。
「そんな顔して言っても説得力ねぇよ」
「……それでも納得してよ」
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