Last Chance
(4/7)
自分を保てる精一杯の言葉をやっとの思いで紡ぎ出す。するとゲンマは私の頭をそっと撫で、今まで聞いた中でも一番優しい声で言った。
「話聞いてやれんの俺位だぞ?意地張ってねぇで吐き出せよ」
泣くものかと思っていても、無意識に体は震え出し、ぽたりと涙が零れ落ちる。
ゲンマは私の頭をポンポンと叩き、『馬鹿女』と笑った。
ゆっくりと涙が伝う中、同じ様にゆっくりと言葉を繋いでいく。私が話し終えるとゲンマがぽつりと言葉を漏らした。
「本当お前等はどうしようもねぇな。簡単なこったろうが。好きなら何で離れんだよ?」
ゲンマの言葉はもっともだ。だけどそれだけじゃ駄目なんだよ。
「……そんな簡単にはいかないんだよ」
私の後ろ向きな発言に怪訝な顔をし、ゲンマは諭す様に言う。
「はっ?そんな簡単にひっくり返すなら、お前がカカシと付き合う覚悟って何だったんだよ?」
そう言うと同時に私の左目を指差すゲンマ。
「……全部知ってたの?」
「カカシから全部聞き出したよ」
『カカシ』という響きに一瞬体が反応する。
「そんだけカカシを好きなのに解んねぇのかよ?」
.
86/201←|→
List|Top|Main>>
Index