Last Chance

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自分を保てる精一杯の言葉をやっとの思いで紡ぎ出す。するとゲンマは私の頭をそっと撫で、今まで聞いた中でも一番優しい声で言った。


「話聞いてやれんの俺位だぞ?意地張ってねぇで吐き出せよ」


泣くものかと思っていても、無意識に体は震え出し、ぽたりと涙が零れ落ちる。


ゲンマは私の頭をポンポンと叩き、『馬鹿女』と笑った。


ゆっくりと涙が伝う中、同じ様にゆっくりと言葉を繋いでいく。私が話し終えるとゲンマがぽつりと言葉を漏らした。


「本当お前等はどうしようもねぇな。簡単なこったろうが。好きなら何で離れんだよ?」


ゲンマの言葉はもっともだ。だけどそれだけじゃ駄目なんだよ。


「……そんな簡単にはいかないんだよ」


私の後ろ向きな発言に怪訝な顔をし、ゲンマは諭す様に言う。


「はっ?そんな簡単にひっくり返すなら、お前がカカシと付き合う覚悟って何だったんだよ?」


そう言うと同時に私の左目を指差すゲンマ。


「……全部知ってたの?」

「カカシから全部聞き出したよ」



『カカシ』という響きに一瞬体が反応する。


「そんだけカカシを好きなのに解んねぇのかよ?」

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