おかえり
(4/6)
俺はなまえの部屋に足を踏み入れた。
しかし、なまえに何から話そう。今更などと思わないだろうか……。
それでも懐かしいなまえの匂いに誘われ、以前の様にリビングに行けば、ゲンマの言う通り二人分用意された夕食の前で、なまえが俯き震えていた。
「なまえ……」
俺の声に驚いたなまえの瞳は赤くなっている。
「カカ、シ……」
そんななまえを見た途端、俺は難しい事を考えるのを止めた。
俺がなまえを愛している事に変わりは無い。
だったら無理矢理にでも貫けばいい。
振り払われても、拒まれても、俺がなまえを愛してる気持ちを疑わなければいいじゃない。
傷付いても、なまえの涙を拭えるのなら……。
俺はなまえに静かに近付き、そっと抱き締めた。
「なまえ、ごめんネ。本当は……ずっとこうしたかった……」
「カカシ……謝るの……、私の方……」
次々と零れ落ちるなまえの涙を指で拭い、そっと唇を重ねた……。
お互いの想いを注ぎ込む様に、何度も、何度も……。
やっぱり、俺はなまえ無しじゃだめなんだ。
唇の隙間から漏れる言葉は同じ。
ただ、愛してると……。
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