おかえり
(5/6)
「んっ……カカシ……」
なまえから漏れる吐息と、腕の中の温もり。
触れれば実感する。
『なまえがここに居る』
不安を掻き消す様になまえを抱き寄せれば、溢れ出す破壊願望。
壊れてヨ……。
俺の事以外、何にも考えられなくなるまで……。
「なまえ……愛してる」
全て脱ぎ捨て、裸のまま抱き合って。
なまえの隅々まで舌と指を這わせて。
なまえが濡れた唇を突き出せば、約束という名の口付けを……。
激しく揺れる体を押さえつけ、感情のままに突き上げたら……。
快楽に歪んだその顔も、切なさの混じるその声も、俺の背中に突き立てられた爪痕も、全部全部かき集めて……。
簡単な事だった。
零れ落ちない様に、抱き締めて眠ればいい。
「もう離さない……」
久しぶりに抱く事の出来たなまえに顔を埋め、なまえが腕の中に居る事を確認する。
そして、なまえは俺の髪を撫でながら言った。
「カカシ、ごめんね。それと……おかえり」
俺の耳元で小さな声で囁かれた言葉は、俺の心を熱くした。
俺は、またなまえの所へ帰って来れるのだと……。
「ただいま、なまえ」
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