黒い影
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「お前、二〜三日時間をとれるか?」
突然の火影様からの申し出に、より濃くなる不安の色。その二〜三日の間にクローゼットを封鎖するおつもりですか?
「あの、それは何の為に?」
訝しげな私に火影様は含み笑いを浮かべ、威圧的に、そして威厳に満ちた声で言った。
「お前の体を調べたいんだよ」
ブハッ……。鼻血出るっ!
幾ら綺麗なお姉様が好きだと言っても、それは趣味ではござらぬ。
あぁ、在らぬ妄想に取り込まれてはならぬっ!
言葉遣いまでおかしくなってしまった私は、必死で現世に足を踏ん張った。
それを火影様は察したのか、笑いながら付け足した。
「あっはっは。勘違いするな。異世界にいたお前の骨格や筋肉の仕組みを調べてみたいと思ってね」
「あぁ、体の仕組み……ですか」
我に返って襲われたのは恥ずかしさ。それに耐えきれずに私は俯いた。
「まぁ、二人が帰ってくるまでここで待ってるといい。その間に色々聞かせてもらうよ」
そう言って私の世界の事を細かく聞き出し、その都度メモをとっている。
私は火影様の質問に答えながら、疑問に思っていた事を聞いた。
「あの、何で私が異世界から来たと解ったんですか?」
すると火影様は微笑みながら言った。
「あたしは火影だよ?里の事は何でも知ってるよ」
豪快に笑う火影様は、本当に綺麗で強い女性なんだと感じずにはいられなかった。
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