研究室
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「よし、じゃあ始めようか」
綱手様が戻って来ると、私を椅子に座らせた。
「術中は眠っている様なもんで痛みは無い。長くはかからないが、猛スピードで夢の中を記憶が駆け巡っている感じがするが、少しの間だ、我慢しな」
昔の事なんて思い出すのも嫌なのに、かなり恐いんですけど。
「準備はいいか?」
「いや、ちょっ……」
トンッ――…。
私の言葉を最後まで聞かず、綱手様は私の額を人差し指で小突き、瞬時に瞼が落ちていった。
『だから反対したのよっ!!あんたが父さんを殺したも同然じゃない』
『父さんはお前が賛成してくれたから決心したんだぞ?』
『俺、姉ちゃんだけ置いてくのなんて嫌だよ!』
『なまえ、子供は3人は欲しいな、俺』
『いい子にして待ってろよ?行ってくるな』
『あんたが憎いっ……』
『なまえ……幸せに……してあげられなかったね……』
『クローゼットが繋がったって事でショ?』
『左目の視力は完全に失われました。ご家族の連絡先は……』
『なまえ、俺をちゃんと見てヨ……』
『なまえ……愛してるヨ』
『なまえ、なまえ……』
「なまえっ!」
私が目を開けた時、視界がぼやけていて、それが涙のせいだと気付くのに時間がかかった。
それから、カカシが心配そうに手を握ってくれていた事にも気付いた。
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