研究室

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「なまえ、大丈夫?」


私の涙を拭いながらカカシがゆっくりと声をかける。


「終わった……の?」


「うん、一時間前にネ」


まだ覚醒しきれない私の頭をそっと撫でるカカシ。


すると綱手様がノックと共に現れた。


「カカシ、なまえは目覚めたかい?」


綱手様の言葉に軽く頷き、カカシは一歩下がる。

「なまえ、寝覚めはどうだ?」


「最悪……って程では無いですね」


それは滅茶苦茶な順番で駆け巡っていった記憶も含め、最悪なだけでは無かった。



「なまえ、話があるんだが……」



綱手様はそう言ってカカシを見やったが、私はそれを制止した。


「差し支えなければ……カカシも一緒に聞いて貰いたいんですが……」


カカシだって知りたいはずだ。きっと今回の事に負い目を感じてるに違いない。
無関係とは言えないのに、何も知らない、というのはカカシを傷付けるだけ。


「お前が良いなら構わないよ」


綱手様は優しく微笑んでから備え付けの椅子に腰掛け口を開いた。


「まず、お前の身体的部分からだが……」


カカシと顔を合わせ息を飲む。


「なまえ、お前の世界じゃこれが普通なのか?何だいこりゃ、あたしからしたら痩せすぎだな。不摂生による頭痛と貧血が酷い。お前、とことん不健康だな」


笑いながらカルテを捲り、次々と読み上げられる私の不健康さ。



カカシの顔も引きつり気味だ。うん、確かに恥ずかしいぞ……。


「あの、綱手様……?」


私の言葉に綱手様は顔を上げ、優しい笑みを浮かべながら一枚の紙を差し出した。

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