クローゼット
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いきなり部屋が揺れた。明かに地震とかの類じゃないネ。
幻術か何かか?
どちらにせよ、この俺に仕掛けてくるなんて、いい度胸してるじゃない。
部屋の中の気配を探ればすぐに異様な流れを察知できた事で、僅かながらに相手の技量が解り、多少なりとも安堵する。
「……俺の寝室のクローゼットか……」
しかし、クローゼットを開けた俺は少なからず驚いた。
誰か居る。
しかも相当なへっぴり腰で身構えてる。あれは間違っても忍じゃない。
「誰って言われてもネー。君こそ誰?」
俺は相手が一般人だとわかり少し気を緩めたが、相手が逃走しようとしたのを軽く阻止する。
これがどういう事なのか説明してくれるまで逃がさないヨ。
何ともひ弱そうな腕を掴むと、相手はものすごく怪しい目を向ける。
ま、この風貌じゃ仕方無いけどネ。
相手は一般人。しかも女のコみたいだし、軽く自己紹介でもしておこうか。
「俺ははたけカカシ、木の葉の忍だヨ」
ま、忍って言っとけば無茶な事はしないでしょ。
しかし彼女からは拍子抜けした声が返ってくる。
「はっ?木の葉?忍?……頭大丈夫?」
何、この反応……。心外だなぁ。
そう思いつつ周りを見渡せば、見たことのない家の造り。
しかしクローゼットを覗けば見慣れた俺の部屋。
うーん、大体読めてきた。
誰がやったのかは解らないが、この部屋のクローゼットと、俺の部屋のクローゼットがくっ付いた……って事か。
原因は……まぁあの揺れしか無いな。
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