高いんだぞ!こら!

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「たくっ、何やってんだよ……」


そう言いながらも私を川から助けて出してくれる、神ことゲンマ。



私はゲンマに礼を言い、肩で息をしながら川縁に倒れ込み、濡れてしまった右手を必死で拭く。



川から出たゲンマは呆れ顔で、私を川に突き落とした?女に向かって何かしゃべっている。


「おいアンコ、お前何やってんだよ?」

「は?何、知り合い?怪しい奴に尋問してただけだよ。そしたらそいつが勝手に落ちたんだよ」




好き勝手言いやがって……。いやいや、今はそれどころじゃない。ギプス濡れちゃったし、早く拭かなきゃ……。




「アンコ、いいのか?あいつ、カカシの知り合いだぜ?」

「げっ、カカシの?」

「謝るなら今の内だな」



ゲンマは話し終わったのか、二人はこっちに向かってくる。


あーあ、服もバッグもびしょびしょだよ。




ヤバ……。

ゲンマに借りてた本……。



私は恐る恐るバッグを覗く……。

ご臨終なのは本ですか?
私ですか?



「おい、あんた」



私は本を見られない様に急いで隠し、声の主の方を振り返る。



「あたしゃアンコ。さっきは悪かったな。お詫びに団子奢るよ」



ニカッと笑って言い放つアンコは、話してみると結構サバサバしている。


私の方こそ悪かったし、奢ってもらうなんて悪いよ、と言っても引かないアンコだったが、私がびしょ濡れだったった事もあり、今度必ずと約束させられ、アンコは帰って行った。




その様子を苦笑しながら見ていたゲンマ。



……言えなくない?


ゲンマの本が濡れてぐちゃぐちゃになったなんて…。

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