高いんだぞ!こら!
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ゲンマはまた面倒が起きると大変だからと、カカシの家まで送ってくれると言うが、私は本の事で頭が一杯だった。
トボトボとカカシの家へ向かうと、向の道から見覚えのある銀髪が見えた。
「カカシー!」
私が呼ぶとカカシは走り寄り、私にもっともな質問を浴びせてきた。
「なまえ、一体何してたのヨ?」
カカシの家で私が着替えている間、ゲンマがカカシに説明をしてくれた。
「なまえ、だから大人しくってメモってたでしょーヨ」
はい、すみません。
むくれる私に近付き頭を撫でるカカシ。
もう何も言えますまい。
「ところでなまえ、これ、ゲンマに返すんでショ?」
私はハッとし顔を上げると、カカシは意地悪そうな顔で私の濡れたバッグをつまんでいる。
突き刺さるゲンマの視線。
しかし、ヤバい。めっちゃ笑顔だ……。
私は助けを求めようとカカシを見るが、カカシの視線はワザとイチャパラに向けられている。
「あの……ごめんね?ゲンマ……?」
「俺、帰るわ」
ちょっ、ちょっと。
そのまま帰るなんて後味悪いんですが!
ゲンマはぐちゃぐちゃになった本を手に持ち、玄関から出て行こうとするが、ひょいと振り返り、
「なまえ、いーんだぜ、詫びの品なんてよー」
と残し帰って行った……。
ゲンマ、ごめんって……。
私は困惑と申し訳なさで一杯だったが、そんな私に笑いを堪えながらカカシが言った。
「そう言えばさぁ、この間なまえん家行った時、珍しい酒があったなぁってゲンマ言ってたヨ?」
お酒?
……それで許してくれるのかな?
きっと、そこはゲンマの優しさなのだとそれ以上の言葉は飲み込んだ。
そんな私を見ていたカカシは、イチャパラを閉じ満面の笑みを浮かべるが、目は全く笑ってない。
「ねぇなまえ?俺にも謝ってよ」
何故っ?何なの?満面の笑みがさすがに恐いんですけど……。
「何か……しましたでしょうか……?」
「大人しく待っててって書いてなかったっけ?」
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