高いんだぞ!こら!

(5/7)
ゲンマはまた面倒が起きると大変だからと、カカシの家まで送ってくれると言うが、私は本の事で頭が一杯だった。


トボトボとカカシの家へ向かうと、向の道から見覚えのある銀髪が見えた。


「カカシー!」


私が呼ぶとカカシは走り寄り、私にもっともな質問を浴びせてきた。


「なまえ、一体何してたのヨ?」


カカシの家で私が着替えている間、ゲンマがカカシに説明をしてくれた。


「なまえ、だから大人しくってメモってたでしょーヨ」



はい、すみません。



むくれる私に近付き頭を撫でるカカシ。


もう何も言えますまい。



「ところでなまえ、これ、ゲンマに返すんでショ?」



私はハッとし顔を上げると、カカシは意地悪そうな顔で私の濡れたバッグをつまんでいる。



突き刺さるゲンマの視線。

しかし、ヤバい。めっちゃ笑顔だ……。

私は助けを求めようとカカシを見るが、カカシの視線はワザとイチャパラに向けられている。


「あの……ごめんね?ゲンマ……?」

「俺、帰るわ」



ちょっ、ちょっと。
そのまま帰るなんて後味悪いんですが!


ゲンマはぐちゃぐちゃになった本を手に持ち、玄関から出て行こうとするが、ひょいと振り返り、



「なまえ、いーんだぜ、詫びの品なんてよー」


と残し帰って行った……。



ゲンマ、ごめんって……。

私は困惑と申し訳なさで一杯だったが、そんな私に笑いを堪えながらカカシが言った。


「そう言えばさぁ、この間なまえん家行った時、珍しい酒があったなぁってゲンマ言ってたヨ?」


お酒?
……それで許してくれるのかな?


きっと、そこはゲンマの優しさなのだとそれ以上の言葉は飲み込んだ。



そんな私を見ていたカカシは、イチャパラを閉じ満面の笑みを浮かべるが、目は全く笑ってない。


「ねぇなまえ?俺にも謝ってよ」



何故っ?何なの?満面の笑みがさすがに恐いんですけど……。



「何か……しましたでしょうか……?」

「大人しく待っててって書いてなかったっけ?」

.
53/201

ListTopMain

>>Index