初めての涙
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私は俯き最初に確認した。
「最初に聞くけど、怪我とかしてないんだよね?」
俯く私の顔を覗き込む様にカカシが近付き、
「だから此処に居るんでショ?もしかして……心配してくれてたの?」
体が震える。
今まで任務が無ければ深夜だろうが早朝だろうが、構わず会いに来てくれたカカシ。任務が終われば汚れたままでも会いに来てくれたカカシ。
私が怪我してからは尚更、一緒に居る事が多くなっていた。
だから……。
少しの事でもこんなに不安だったんだ。
それ故、今のこの状況が無性に腹立たしく思える。私はキッと顔を上げカカシを睨むと同時に、久しぶりに右手に力を込めた。
それに気付いたゲンマの制止を振り切り渾身の右ストレート。
──バキッ!!
私は涙を堪えるので精一杯だった。
頬をさすりながら呆気にとられ、言葉を失ったカカシ。それに代わり、聞き覚えのある笑い声が聞こえてくる。
私がハッとしてを見渡せば、ちゃっかりアンコが座っている。
そこで私は確信した。
「みんな……グルだったんだ……。みんな知って……」
不覚だった。
カカシにすら見せた事の無い涙が一筋頬を伝った。私は気付かれ無い様に涙を拭ったつもりだった。
けどその時、カカシは二人がいるにも関わらず私を抱き締め、耳元で「ごめん」と囁いてくれたから、きっとカカシは気付いていたんだと思う。
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