蟹食べ放題への道

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暫くして仕事の電話が終わりテーブルに向かうと、三人の口からは楽しそうな声が聞こえてくる。


「まったく、お前の姉には手を焼いたぜ」

「本当だヨ。泥棒かと思ったらてんとう虫だヨ?」

「やっぱり……。姉ちゃんはあんな性格だから……。すみません」



男三人で何愚痴ってんだよ。学も謝るんじゃないっ!



「三人共、ご飯は要らないんだね」



嫌味たっぷりに横目でそう言った私に反撃してきたのは学だった。



「じゃ、姉ちゃんはコレ要らないんだな?」



学がバッグから取り出した一枚のチケット。


「そ、そ、それはっ……!」


豪華蟹食べ放題のチケットではないですかっ……!蟹、蟹、蟹三昧っ!



私の目は釘付け。タラバの幻覚が見える。


「やだなぁ、学。せっかく来たんだから好きな物何でも作ってあげるよっ!」



単純でもいい。私は蟹が大好きなんだっ!



「ハンバーググラタンとロールキャベツで手を打つけど?」

「毎度ありー」




ヤバい、タラバに埋もれて死んでしまいたい。

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