モテる男はお辛いですか?@

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すっごい綺麗な人。


それが私の第一印象だった。着物の事なんか全然解らない私でさえ、高そうだと思う藤色の着物を清楚に着こなし、気品が滲み出ている。



「鼻血出る位に美人……」



ゲンマとカウンター席に座りながら私は呟いた。



「……お前、そんなんでいいのか?」



いつもの千本ではなく焼き鳥を銜えたゲンマが、焼おにぎりを頬張っている私に怪訝な顔を向ける。



「何?カカシの事?任務なんだから仕方無いじゃん」

「だからだよ」



ゲンマの言ってる意味が解らないね。そりゃあ一緒に居る時間は減ったけど、カカシにだってその位の分別は付くでしょ。任務なんだから。



「何?ゲンマ心配してくれてんの?」



ゲンマを横目で見ながら笑って見せるが、ゲンマは大きな溜め息をついた。



「ま、お前はその位で丁度いいのかもしれねぇな」



そう言って酒を口に運び、奥の個室にチラッと目をやったゲンマ。それにつられて私も視線を投げた。



「ねぇゲンマ、カカシ達が出てくる前に帰ろうよ」


任務と解っていても、やっぱりカカシが違う女の人を連れているのは見たくない。


あー、矛盾してるね……。


しかしそれを口に出さなくてもゲンマは察してくれたのだろう。



「そうだな。よし、もう一軒行くか」

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