不変の日々
(6/8)
サクラにつられて自分の手元をみると、それはハンカチに包まれていてなぜか温かい。
「えっ?なになに?俺にも教えてくれってばよ〜」
もしやと思い、ナルトの言葉に目もくれず包みを解けば、形の揃った三つのおにぎりとメモが一枚。
『朝ご飯はちゃんと食べる事!』
それを見た途端、今朝の子供じみた俺に喝を入れたくなった。
隣で騒ぎ立てている二人を適当にあしらい、早く任務を終わらせて、お詫びと言っては何だがなまえの好きなプリンでも買って帰ろう。
そう思った俺は愛読書をポーチに片付け、全力でこの枯れ木の除去任務にあたった。
エリート忍者であるこの俺にかかればなんてことない。
「こんなに真面目に枯れ木集めしてる先生、初めてみたわ」
「ほとんど先生がやってくれたから楽だったってばよ」
──何とでもおっしゃい。
俺をネタにする二人に解散を告げ、足早にその場を去り報告書を提出すると、俺の頭の中はプリンの事でいっぱいだ。
目当ての店に着き、なまえの好きなプリンを買うと、ふと笑みが零れる。
そういえば、昔から何かあるとプリンだったな。
なまえとケンカした後も、アカデミーへの入学と卒業祝いもプリンだった。
里を出る前夜には、泣きながら食べてたっけ……。
箱詰めされたプリンに少しだけ視線を落とし、今日はどんな顔をして食べてくれるかなと綻んだ口元。
単純なんだよ、俺は。
.
- 13 -←|→
List|Top|Main>>
Index