ただの下忍です
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「先程、あの依頼人の護衛任務に就いていた忍から救援要請が届いたんだが、些か面倒な事になっているんだよ」
大きな溜め息と共に語る綱手様の話によると、どうやらあの依頼人は当初の予定とは違ったルートを強引に突き進んでいるらしい。
何でもその道はよく賊が出没する危険区域で、勿論一般の人には立入禁止と立て札も立てて注意を促しているが、あの依頼人はどうにもその危険区域内の道を通ると譲らなかったらしい。
近々木の葉の忍が制圧にあたる事になっていたが、案の定、そこで盗賊と出くわしてしまったが、それでも譲らない依頼人に護衛についている忍が手を焼いている様だ。
「……それで俺達はその賊をなんとかすればいいんですね?」
「そうだ。あそこら一帯の賊はただの輩じゃないが、お前達ならなんとかなるだろう。しっかりやってくれよ?」
「はい。解りました」
火影室を出るや否や、俺となまえは先程の手合わせの疲れも相成り深い溜め息をつき、高さの違う視線を互いに交えてから初めて二人での任務へと向かった。
そしてその道中。
俺に合わせる様にぴったりとついて来るなまえの体力が心配になり少し速度を落としてみると、なまえは間髪入れずに口を尖らす。
「カカシ、私は大丈夫だよ?」
「大変なのはこれからなんだから、無理しなーいの」
「だから、まだまだ大丈夫だよ!」
そう言ってシュッと先を行くなまえに、やれやれと思いながらついて行くが、暫く先へ進んだ所でなまえの足が止まった。
「あそこに依頼人達が居るみたい」
なまえの視線の先には、良からぬ輩に囲まれ立ち往生している依頼人と忍が二人。
「なまえ、急いで来て正解だったね」
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