難攻不落

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「じゃ、俺達は残党が居ないか確認してから里に戻るから、ここからの護衛は任せたよ」

「はい!カカシさん、なまえさん、ありがとうございました!」


若い二人の忍は、なんとか通常任務に戻れたと安堵顔で頭を下げ依頼人へと向き直ると、両手に花を抱えた依頼人が俺達の方へと歩み寄る。

そしてその相変わらずの仏頂面で呟いた。


「……今日は悪かったな」

なまえの方をちらっと見てそう告げた依頼人に、なまえは更に柔らかな笑顔を向ける。


「いいんです。……なんとなく解りましたから」


きっと、最新から花を摘みに行こうとしていたんだろう。危険な場所に咲く花をいかに安全に摘みに行くか。
本来なら上忍に頼みたいところだが、上忍ともなれば一気に跳ね上がる依頼料。ギリギリの所での苦肉の策だったのかもしれない。


「危険を冒して摘んだんですから、そのお花、大事に持って帰って下さいね」

「フン。言われなくてもわかっとるわい!」


またそっぽを向く依頼人だが、先程摘んだ花から一輪だけ取り出し、あろう事か俺の前にぐいっと差し出したのだ。


「えっ……俺……?」


戸惑いながら依頼人を見れば、さっさと受け取れと顎で促され、受け取ったら受け取ったで今度は溜め息を吐かれてしまった。


「まったく気のきかん男だな」


その言葉にひたすら頬を掻く俺は面目ないったらありゃしない。

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