彼女が望む明後日
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「……ま、それならいいでしょ」
なんて何でもないような顔をしてなまえを放した。俺としても、どんな形であれなまえと繋がっていたいが為に、明日に気不味さは残したくない。
だから、俺の中にある僅かな自尊心を奮い起こして笑ってみせた。
「今日のゴタゴタは貸しだからね?明日きっちり返してちょーだい」
それじゃ帰ろうか、と家路を辿ろうとなまえに背を向けた時。なまえはぽつりと呟いた。
「明後日がいいな……」
「……別にいいけど、何で明後日?」
「なんとなく」
彼女が何を思ってそう言っているのかは解らないが、俺がそれを了承すると嬉しそうに笑っていた。
この勢いに任せても依然変わらず。俺達は今まで来た道を辿って行く。
ぴったりと寄り添い合った永遠に交わらない道の行く先にも、確かになまえという幸せがあると解っていても尚、その高く聳える垣根を越えていきたい。
そう思う事が何よりの隔たりなのかもしれないし、そうする事によって彼女を傷付け失うかもしれない。
この後に及んでどちらにも割り切れない俺は、いつの間にかなまえに追い越されてしまったのだろうか。
はっきりとした境界線を引いているなまえと曖昧な俺。
でも、決して一方通行では無い想いがやり切れない。
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