彼女が望む明後日

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翌日も、やはり彼女はいつもとなんら変わりは無かった。

家を出てすぐに同じように家を出てきたなまえと会話を交わし、そのまま並んで歩いていく。


今日はアスマと紅に昨日の事を謝らなくちゃとか、明日は借りを返すからね、だとか言いながら、お互いに任務へ赴き、今日の任務が終わったら終わったで、夕食を兼ねてとある店のテーブルを囲んでいた。



「アスマ、紅、昨日はごめんね。お詫びに今日は私が奢るから!」

「はっ、下忍のお前に奢られるなんて世も末だな」

「うわー。アスマは今日から熊じゃなくて鬼になったんだねー」

「熊よりはいい響きよね」

なんやかんや始まった騒がしい夜は、ビール片手に笑っているなまえが居る。本当にいつも通りだと溜め息が出るも、なまえの酒の減りが激しいから、やはり少しは違うのかもしれない。


「ちょっとなまえ、大丈夫?」

「もっちろん!あ、でもちょっとお花を摘みに」


覚束ない足どりでなまえが席を立つと、そこへ間髪入れずに二人の視線が突き刺さる。


「……お前ら、昨日なんかあっただろ?」

「んー、どうだかね」


あったと言えばあったのだが、俺自身がなんと言えばいいのか解らなかった。


「どうだかね……って、なまえ、今日ちょっと変だったのよ」

「変……って言うと?」

「異常に私とアスマの事を聞いてくるのよ。惚気話だなんやをもっと聞かせてって」


そこまで聞いた俺は、なぜか無性に笑いが込み上げてきて、二人の前で盛大な笑い声を上げた。

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