未熟者は敗れ、去る
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カカシが私を庇って怪我をした事があった。怪我は大したこと無かったものの、少しの迷いも無く私の前に出たカカシに、酷く動揺してしまったのを覚えている。
今回はこれだけで済んだけれど、これからもカカシは迷う事無く身を呈して私を守るのかと思うと、私自身が怖くて怖くて堪らなくなってしまったのだ。
私は強くなりたい。
カカシに守ってもらわなくても大丈夫だと、胸を張って言えるほど強くなりたい。
本当はカカシを守れるくらいって言いたいけれど、それは現実的じゃないって事はよく判ってる。追い付こうと必死になったって、ちっとも距離が縮まらない事も判ってる。
だからせめて、自分の身は自分で守れるくらいには強くなりたい。そう思いながら、カカシの背中を追い続けてきた。
第十四話
未熟者は敗れ、去る
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