ドキドキとキス

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途中、スーパーで買い物をし、和やかになまえと帰宅したが、俺が玄関を開けた瞬間にその和やかなムードが吹き飛んだ。



「な、何この部屋っ!!」


まぁ無理も無い。人間楽な方に慣れるのは簡単で、なまえと暮らす様になってから家事は任せっきりだったから……。


「あー…、ほら……忙しくて……ネ?」



弁当の空容器に洗濯物の山。確かにこれじゃー目も当てられ無い。


「……しょうがないなぁ」


なまえは腰に手を当てながらそう言うと、洗濯物を抱え込んだ。

後ろ姿の為表情が見えず、不安になった俺は恐る恐る声を掛ける。


「なまえ……あの……」

「ふふっ、でも安心した」


大量の洗濯物を抱えたなまえが振り返り笑う。

「えっ?……何で?」


「カカシは私が居ないとダメなんだなーって。それと……」


「それと……?」


「カカシが女の人を連れ込んでないって解ったから!」


「当たり前でしょ!」



……なまえのこの意地悪そうな顔に思わず抱き締めたくなるなんて、きっとなまえは知らないんだろうな。



「さっ、早く片付けちゃお」



なまえが居ない間はどんよりとしていた俺の部屋に、十日ぶりに明かりがついた。

そして十日ぶりに部屋も綺麗になった。

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