書庫整理

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「ゲンマ、遅いよ」


不満を剥き出しにしてゲンマを睨み付けるが、それは呆気なく千本に弾き返される。


「そりゃこっちの台詞だ」


どうやら肝心な本が全然片付いてないのがご不満らしい。


「すみませんねー。何分字が読めないもんでっ!」


「チッ、じゃ俺が仕訳してやるから本棚に移せ」


とてつもない上から目線に血管が反応する。大体自分の仕事押し付けといて非道いじゃないですか。


「大体ゲンマの仕事じゃんか……」


「あ?お前は馬鹿か?お前に任せたんだからその時点でお前の仕事だろうが」



……うわっ、居るよねー、こういうすごい持論展開する人。


横目でゲンマを見やりつつも、仕方無しに手を動かす。



……だけどね、何だかんだ言っても本棚の上の方はゲンマが担当してくれてるから、今日のところは多目にみよう。




しかし、片付けど片付けど本の整理は終わらない。ちょっと休憩でもしようかと窓枠に凭れた。



ちらっと外を見ると、下には小さな中庭のようなものがあり、並べられたベンチにはくノ一の皆様がランチタイム。



なんかOLのお昼休みみたい。



そう言えばお腹空いたな……なんて眺めながら、くノ一の皆様の噂話に耳を傾けていた。

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