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『ねぇ、最近痩せた?』
『あ、解る?』
どこの世界でも似たようなもんで、取り留めのない話でも盛り上がるもんだ。
そしてそこから愚痴だの何だのって始まるんだよね。
久しぶりに見る何気ない光景に、元居た世界を重ねて見た。
「何サボってんだよ」
そんな私の頭をコツンと小突きながら、ゲンマが背後に立っていた。
「いや、何処の世界も変わらないなーと思ってさ」
そう呟きながら軽く中庭を指差して振り返ると、ゲンマは顔をしかめながら窓の外を覗く。
大分寒くなってきたというのに、そんなのお構い無しといった彼女達の噂話は続き、窓枠に寄りかかったあたし達は暫しそれに耳を傾けた。
「……女ってこの手の話好きだよな」
ゲンマから発せられた言葉には、私も含められているような気がして思わず苦笑した。
「はいはい、すみません。仕事しますよ」
そう言って窓枠にかけていた体重を自分の足に乗せ背伸びした時。
『でもショック!あのカカシさんに彼女がいたなんてっ!』
『何でもその女、カカシさんだけじゃなくゲンマさんとも怪しいみたい。それに官能小説書いてるらしいわよ?』
『うっそ!卑猥〜』
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