忍やってるカカシが好き

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慌ただしく響き渡る足音と消毒液の匂い。それは更に私を憂鬱にさせる。


遅れない様にゲンマの後をつけ、とある病室の前に来ると、中から綱手様が現れた。



「ゲンマとなまえか……」



今のあたしの神経は、余程張り詰めていたのだろう。その綱手様の声色でカカシへの不安を煽られた。



『カカシは大丈夫なの?』



そう聞く事さえ躊躇われ、ざわつく心音にも耐えられなくなりそうで、耳を塞いでしまいたい。



「カカシに会っていけ」



そう残して去って行った綱手様には、明らかに疲労の色が見え、私は深々と頭を下げた。



「俺は綱手様と話があるから、お前は行って来い」


「うん。……行って来る」





木の葉の生活には慣れても、こればっかりは慣れないよ。



駄目じゃん。せっかく毒団子ゲームまでしたんだから。



ちゃんと劇場版イチャパラ全集を持って帰って来なきゃ……。



カカシの家に。私のところに。



ちゃんと帰って来るんだよ。




そう心の中で呟いて病室のドアに手をかけた。

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