一年の終わり
今年もあとちょっとで終わる。思い返せば今年は本当に濃かった思い出ばかりだ。しかも御幸だらけ。デートもしたこともないけど、思い出がいっぱい。そんな御幸から昨日、
やっと合宿終わった。やべー(≧∇≦) というメールが来ていた。あの御幸がこんなに可愛い顔文字をつけてるくらいだ、めちゃくちゃ達成感に溢れたりとかで色々と嬉しいんだろうな。それはそれはもう爆笑した。何のギャップだよ。
「あと五分だよ御幸」
「んーそうだな」
「なにその声。寝てないよね」
「…」
「起きろやこのバカタレめがね」
「はっはっはっ、なんだよそれ」
「あ、起きてた」
数分前から御幸と電話中。お父さんとお母さんはテレビを見ながら爆笑しているため、私はベランダでぼーっと夜空を眺めてた。なんのシーンだよ、って自分で突っ込みたくなる。
「御幸」
「んー」
「今年はありがとうねー」
「…」
「御幸がいたからなんか楽しかったなあ」
「…」
「来年もいっぱい楽しもうね」
「ああ」
「へへー」
「やけに素直だなーみずきちゃん」
「まあね」
「ま、俺も同じ気持ち。ありがとな」
その瞬間、ゴーンゴーン、という鐘の音が街中に鳴り響いた。近くのお寺の鐘だなあ、なんてぼんやりそれを聴きながら私はもう一度口を開く。「明けましておめでとう」御幸と私の声が同時に重なって、どちらからともなく吹き出して笑った。この言葉だけで、こんな幸せな気持ちになるのは初めてだ。今年もよろしくね御幸さん。
▼
160905