翌日……。
学校に着いた心は、真澄の言う通り、極力一緒に行動をし、何もないまま
下校時刻を迎えた。
「……何もなかった。」
「そうだね、よかった……。」
「よくないわよ!!!」
「「!?」」
真澄と心が振り返ると、昨日の女子4人が
そこにいた。
「昨日……言ったよね?真澄くんに近づくなって…!」
「それは…その……。」
「俺から心に近づいた。なら問題ないだろ?こいつは言われたこと守ってる。」
「ま、真澄くん…!?」
真澄の真っ直ぐな目と言葉に、心は目を丸くした。
「真澄くん!そんな女の言う事聞いちゃだめだって!」
「俺からしたら、心はお前たちみたいな女の言う事聞いたらダメだと思うけど。」
「っ!」
「ま、真澄くん…!もうやめよ?ね?」
「やめない。わかるまで言い続ける。心は俺の……友達だろ?」
「……真澄くん……。」
真面目な顔の真澄は、4人の女子に向かって
話し始めた。
「…というわけで、変な誤解や妄想はやめろ。心にも監督にも迷惑。」
「監督は関係ないでしょ……。」
「っ!真澄くんはなんでそんなのがいいのよ!私たちだって…!」
「こんなことする奴らと、俺は一緒にいようなんて思えない。」
「…っ、行こ……!」
女子4人は、足早にその場を去った。
「……大丈夫?」
「真澄くん……。ごめんね。」
「はぁ……違う。」
「え?」
「そこはお礼。」
「……ありがとう。」
「…ん。」
「ぷっ、自分で催促したくせに照れてるっ!」
「うざい。」
「ごめんって…!……三角さんにさんかく買って帰ろうか?」
「……今日だけな。」
夕方の風を頬にうけて
2人は寮まで急いで歩いた。
秋組オーディションまで
あともう少し……。
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