寮の玄関にペタンと座り込んだ心を見つけたのは
シトロンだった。

「オー!おかえりダヨー!……どうしたネ?」

「シトロンさぁん…!髪伸ばしててよかったぁあああ!会えた!会えたの!!!!」

「???……オー!ココロ!そんなコトより足がまっけっけネ!」

慌てたシトロンは談話室に心を運び
至に報告しに向かった。

すっ飛んできた至は
心の足の赤くなった部分に氷を当てた。

「何がどうなったらこんなに赤くなるんだよ……。」

「へへ……こけちゃって……。」

「まったく……呼べばいいのに……。」

「途中で親切な男子がいて、おぶってここまで帰してくれた!」

「……だん……し……!?」

「お兄…?」

「……そこから始まる恋愛シミュレーションゲームを俺はいくつも知っている……!」

「あほか。」

「……?お前、スタミナ弁当は?」

「あっ……えっと……その……。」

「男子意識したな……!?」

「買い物行く前で……その、コンビニも付き合ってくれて……。」

「マジか……。」

「でもね、お兄……。あの人だったと思うんだ…。秋祭りのあの男の子……。」

「………そうか、良かったな。」

「うんっ!!」

至は少し、複雑な笑顔を浮かべて
心の頭を撫でた。

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