「なるほど……。MANKAI劇場が他組の公演で使用中でも、公演可能になり、収益は増えますね!」
「全国旅行とかテンアゲ〜!」
「炭鉱できるネ!」
「「観光な。」」
支配人も「初代もやってましたね!」と
相槌を打った。
「それ以外にもファンイベントや黒の出やすい物販で、地道に収益を上げていく。具体的には……うんぬんかんぬん。」
「ひゃ!!!!また地獄のタイピング!!!!!!」
「いや〜、経理兼経営戦略長はさすがですね!頼もしい!」
「いつからそんなものになった。」
「え?ですよね、監督?」
支配人は助けを求めるようにいづみに話を振った。
「え?えーと、そうですね。」
「まったく……。まぁ、マネージャーさんはしっかりしてるみてぇだから、裏方は大丈夫だろ。」
「お褒めに預かり光栄です!」
「ま、借金を返す返さないは別として、俺も目指すべきだとは思うがな。」
「何をですか?」
「フルール賞。お前の親父が届かなかった領域だ。」
「…フルール賞……。」
心は、こっそりと[仮検討欄]に記入していたフルール賞を
[MANKAIカンパニー目標!フルール賞]と訂正した。
「ビロード町では、次のフルール賞受賞は神木坂レニ率いるGOD座が最有力だと言われています。」
幸は「あの嫌な奴がいるところか。」と顔を曇らせた。
それを見た一成とシトロン、三角は元気よく
「目指せGOD座越え!」「オー!」と拳を上に上げた。
「借金か………秋組も頑張んないとな。」
隣にいる十座に臣が話しかけると
言葉数が少ない十座は「ああ。」と言いながら
目には芝居へ対する本気がみえた。
それとは対照的に
万里は「まぁ、なんとかなんじゃね。」と
軽く受け流した。
「まずは足固めで秋組はもちろん、冬組公演まで確実に成功させることだな。」
「そうですね……。」
全体ミーティングが終わった後、左京からの資料を
談話室でまとめていた心はいつの間にか
くー…と寝ていた。
「んぁ?えぇーっと……マネ子ちゃん?」
水分補給に来た万里が、机に突っ伏している心に気づいた。
「……うぉ、すげぇ……もうこんなにまとめたのか……。」
「んぐぇ?」
「うおっ…!ったぁ…!!!」
心の上からパソコンをのぞき込んでいた万里は
いきなり起き上がった心の後頭部が顎にクリティカルヒットし
後ろのソファーで悶えていた。
「…ん?……ああああああああ!万里さん!大丈夫ですか!?」
「ったぁー…俺はいいけど…マネ子ちゃん大丈夫なの?」
「マネ子ちゃん……?」
「マネージャーだからマネ子ちゃん。」
「はぁ……なるなる……。」
「……ん?」
万里は少しの間を置いて
心の顔を覗き込んだ。
「……お前、どっかであったことねぇか?」
「それはこないだ助けてもらったからじゃ……。」
「いや、まぁ……そうなんだけどそうじゃなくってよぉ……。つーかお前、最初あった時とキャラ違うのな。オタクっつか、さばけてるっつーか。」
「あっ……しまった……っ!あの!あれは!その!」
「外用?」
「うぅぅ……。」
「図星かよっ!はははははは!」
「笑わないでくださいぃい!……学校だとか外ではあっちなんです……。家というか、寮というか……本当はこっちの方で……。」
「いんじゃね?……最初の時より俺はこっちのほうが好感もてっけど?」
「へ!?//////」
「素直に言ってみ?……あんときのwebマネーカード……本当は至さんの分と自分のだろ?」
「…っ!ちょっ……!/////////」
「しかも…俺のことちょっといいなって見てるだろ……?」
「えぇっ!?///」
ぐいっと耳元まで万里の顔が近づき
半分テーブルに押し倒されかけながら迫られた心は
顔を真っ赤にした。
「ち、近いです…!//////」
「……っはははははは!イージーモードだな!」
「………は?!」
「いや!なんでも?……ちょろすぎ。」
「………はぁああああ!?んだお前!!!!!」
「っ!?!?!?!?」
「自惚れてんなよこのワンレン!!!……っと失礼……。女子で遊ぶもんじゃないですよ?では……。」
不敵な笑みを浮かべた後、心は書類をとんとんとまとめて
自室へ戻った。
その後すぐにスマホを持った心は103号室に駆けこんだ。
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