「…で?監督さんと支配人は忙しいから、今日は秋組の稽古についてたんだ。」

「そー……。万里さんも最近だとすごい気合だよ。めちゃくちゃ伸びてる。」

「それは良かった。ここ潰れると困るし。」

「それな。」

夜の稽古が終わると、心は早々に至の部屋に向かい
2人でゲームをし始めた。

「…あ、そろそろ新しい実況撮るんだけど付き合え。」

「えぇー?次何?」

「ホラゲ。」

「私びびんないよ?」

「知ってる。びびんない女子とか逆にもえるでしょ。」

「もえねぇよ。」

機材の準備をしている至が
中庭が騒がしいことに気づいた。

「……ん?万里と十座じゃね?」

「本当だ……。」

「何してんのアレ。」

「あれ……さっき十座さんが躓いてた、掛け合いのアクションシーンじゃ……。」

「へぇー……万里も優しいじゃん。」

「リーダーレポートのミーティング、早々に切り上げたの、これのためだったんだ……。」

「惚れなおした?」

「…はぁああ!?誰が誰によ!」

「あはは、さぁ?でもお兄ちゃんは万里でもいいよ。毎日ゲーム付き合ってもらえるから。」

「ほざくな!」

「口悪いよ。」

「知ってる!」


翌日
花学生4人で
学校まで向かった。

「万里くん、最近は朝早いんだね!」

「まぁな。本番までそんな時間ねぇし?朝練しとかなきゃなんねぇからな……兵頭の大根に付き合わねぇとなんねぇし。」

「とか言って……最近の万里さんのリーダーミーティングのレポート、すごく細かく書いてありますよ!」

「なんで見てんだよ!」

「いや……私、リーダー補助のマネージャー………。」

「今日、春組の基礎練習のレポート渡すね!」

「咲也さんのも待ってますね!……で、真澄くん!ちょいちょい寝ないで!」

「……心が教室まで連れてって。」

「甘えないで!!!!自分の足で歩いてよ!!!」

「おい!真澄!!!起きろって!」

「真澄くん!?!?」

その光景を
遠くから、数人の影が見ていることを
4人は気づきもしなかった。


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