パタン…と心の部屋の扉を閉めて
テーブルに着くと、2人で今日の反省をまとめた。

「…にしても、どこ行ったんだろうな……。」

「1つ残らず小道具がなくなるなんて……、一体誰が…。」

「監督ちゃんは、セキュリティ強化を提案したんだろ?」

「うん…でも、左京さんが必要ないって。」

「はぁ?こんなに被害でてんのにか!?」

「もしかしたら……左京さんは何か知ってるのかもって……。」

「何かって?」

「それはわかんないけど……。」

「ふーん……。とりあえずの所、今日の公演に関しては、兵頭に感謝だな。」

「え!?万里さんでも感謝できるの!?」

「うっせぇ!……子供だましみたいな作戦だったが、無事乗り越えられたのは確かだ。」

「それもそうですね。」

「……千秋楽まで、また何もないとは言い切れないか……。」

「今まで以上に衣装や小道具の管理方法は厳しくしていきましょう。そうしか方法はないですし……。」

「だな……。」

「では、この内容を明日の朝のミーティングで話しましょう。」

「うぃー。……で、心。」

「ん?」

「自分の部屋に俺と2人っきりだぞ?何とも思わねぇのか?」

「…へ?まぁ、リーダーレポートですし……。」

「はぁああああ………。お前、隙だらけだな。」

「隙!?私に!?」

「そー。」

「私に死角はないよ!」

「そらゲームだけの話だな。」

「えぇ!?」

椅子から立ち上がった万里は、ひょいと心を抱き上げて
優しくベッドに押し倒した。

「ちょ!?えっ!?」

「どう?隙だらけだろ?」

両手首を握り、股の間に自分の足を割り込んだ万里は
ニヤっと笑った。

「……ドキッとした?」

「…っ、してる……。」

「合格。」

「不合格もあるの…?これ……。」

「たまーにな。」

目のやり場に困った心は首を横に向けて
壁をひたすら見続けた。

「何?……ここに跡つけろってこと?」

「違っ…んっ。」

首筋に顔を埋めた万里は
優しく舌を這わせながら、心の反応をしばらく楽しみ
赤い跡を残した。

「いっ……。ちょっと……万里さん…っ。」

「見えやしねぇって……。」

「見えるって…、髪短くしたんだから……。」

「じゃあ見せとけよ……。俺のだって。」

「っ…///。」

息を多めに使いながら、万里は心の耳元で
話しかけた。

「俺、今日頑張ったじゃん?……ご褒美は?」

「そ、そんなの……っ。千秋楽までなしって言ったじゃないですか…っ。」

「こんなにかわいい彼女が目の前にいんのに?拷問だな……。」

「ひゃんっ……!」

耳をあまがみするたびに漏れる甘い声に万里も歯止めが利かなくなってきたころだった。

ドンドンドンドン!!!!!!!!

「「!?」」

「摂津、風呂空いたぞ。」

「っ…兵頭テメェ!!!!!心の部屋のドアぶっ壊す気か!!!!」

万里は、バンっ!と扉を開けて、十座に怒鳴った。

「お前が風呂あがったら教えろって言ったんだろ。」

「叩きようにも限度っつーもんがあんだろ!!!つーかテメェのは叩いてんじゃねぇんだよ!殴ってんだよ!」

「俺はしっかり叩いただけだ。」

「じゃあしっかり叩きすぎだバカ!」

「んだと?」

「やんのかコラァ……。」

「ちょ……2人とも…。」

喧嘩を止めようと心が部屋を出ようとしたタイミングで
左京が帰ってきた。

「摂津!兵頭!テメェら人の部屋の前でギャンギャンうっせぇぞ!」

「「「左京さん……っ!」」」

「……ったく、まだ懲りてねぇのか?繋ぎあげるぞ!」

「…っう。」

「それは勘弁っすわ……。」

タジタジの2人を見て、心は
あはは…と笑い、内心
「あの……続きは?万里さん……。」と
苦笑いをした。




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