先に初めていろと言われても…と言った雰囲気になり
みんな、いづみの帰りを待ってから
打ち上げを始めた。
「それでは、夏組公演千秋楽大成功を祝いまして、乾杯!」
「「「「「「かんぱーい!」」」」」」
咲也は満面の笑みで
「夏組のみんな、お疲れ様ー!」と言葉を送った。
「おつー!」
「おつおつ。」
「おつかれダヨー!」
春組、夏組の旗揚げ公演は好評のようで
再演希望の問い合わせが多く来ているようだった。
「まずは秋組だけど、再演もしたいね。」
「……秋組?」
「そっか、心は知らないからね。」
至は、心にMANKAIカンパニーにはかつて
春組、夏組、秋組、冬組と4つの組があったことや
今の経営状態等を簡潔に伝えた。
「なるー……。ん?じゃあ今までのメイクさんって雇ってたんですか?」
「必要な時に臨時でって感じっす。」
「……!心ちゃん!!!!」
「はい!?」
勢いよく心の手を握ったいづみは
顔を近づけて話をし始めた。
「MANKAIカンパニー、専属ヘアメイクスタイリストにならない?!」
「え?」
「ちょ…監督さん?」
「あと、これは……もしよければなんだけど……。」
「???」
いづみは、「みんなにも聞いてほしい。」と真面目な顔になった。
「これから先、私は冬組も結成させたい!……経営難ではあるから、頑張らないといけないのは確かだけど……。そうなると、各組の稽古に着くと他の組の要望に私が答えられなくなる時が必ず出ると思うの!」
「まぁ…そうだな……。監督が忙しくなるとな……。」
「そうなると、オレや天馬くん、後々の秋組と冬組のリーダーも困っちゃいますね……。」
「そこで、統括するリーダー補佐のマネージャーをつけようと思います!」
「「「「「マネージャー!?」」」」」
「なるほど。大手企業で言うエリアマネージャーみたいな?」
「そういうことです至さん!……で、心ちゃん……どうかな?」
「わ、私が……ですか?」
「うん。メイク担当はぜひお願いしたいんだけど……マネージャーはどうかな?」
「……私は……っ!逆にみなさんはどうですか?いきなりきた小娘が、補佐だなんて……。」
最初に口を開いたのは真澄だった。
「俺はいいと思う。」
「それ、監督が言ってるからだろ?」
「違う。心は成績もいいし、人の事ちゃんと見れる奴だから。クラスでもみんなから頼られる存在。」
「あのサイコストーカーが、監督以外の女を誉めてる………。」
「明日はユキが降るネ……。」
「オレは降らないから!」
「俺は真澄くんの言葉信じます!それに至さんの妹さんですよ?きっとちゃんと意見も出してくれますし、各組の事を見てくれるはずです!」
咲也はニコニコしながら手を挙げて
「マネージャー賛成です!」と、いづみに伝えた。
「そうだな。歳が近いってのも相談しやすそうだし。オレ様も賛成だ。」
「オレもー!さんかくくれた人に悪い人はいない!」
「さんかくはどうか知らないっすけど……俺もいいと思うっす!」
「ボクも賛成です!」
「ワタシも参戦ネ!」
「賛成とみた。」
「それネ!」
「オレも賛成ー!ここぴと、もっと仲良くなりたいしー!ねねっ!連絡先交換しよ!」
「確かに…、衣装の事考えながらメイクしてくれたのインチキエリートシスターが初めてだったし。気配りはできるんじゃない?オレも賛成。」
「みんなの意見はこうなんだけど……どうかな?」
「………私でよければお願いします…!」
「うん!じゃあ入寮してもらうんだけど……一階の106号室の近くに倉庫にしてる部屋があって……そこ基本的には使わないから、そこでもいいかな?」
「入寮ですか!?…えぇっと……。」
戸惑っている心を見て、至は頭に手を乗せてポンポンとした。
「うん、そこは俺に任せて。…監督さん、ちょっと両親に電話してくるよ。」
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