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「おい、茅ヶ崎だな?」

「……げ……。ど、どなたですか?」

(こーゆー時に限って1人とかついてないーwww)

「隣町のもんだ。ちょっと付き合え。」

「え……。」

そう言って、心が連れ込まれたのは



………いい感じのカフェだった。


(えぇー!?!?どーゆーこっちゃあー!?)

「俺、アイスティー。」

「あ、俺も。」

「俺何にしよ……あ、キャラメルモカで。」

「俺は…ケーキセットでモンブランとダージリンホットで。」

(やけに女子力たっかいのな……。)

「おめさん、何にするか決まったか?」

「え!?わ、私ですか!?…じゃあ……イチゴのタルトとアイスカフェラテで……。」

メニューを取った店員は『少々お待ちください』と言い残しその場を去った。
心は内心。
「このなんとも言えない組み合わせに誰が突っ込んでくれ……。」とオドオドしていた。

「……茅ヶ崎の姐さんっ!!!!!」

「姐さんっ!?」

「万里の旦那は元気ですか!?」

「へぇ!?……ば、万里さんのお知り合いで……?」

「知り合いだなんてそんな薄っぺらいもんじゃねぇです!万里の旦那は俺たち4人の命の恩人っす!」

「命の……?」

「はい!花学最強、摂津万里を倒そうと俺らは一度戦いを申し込んだんっす!」

「……え?ガチの殴り合いって事ですか…?」

「そうです!」

「……お、おう。色々ツッコミたい所はあるけど……はい、続けて?」

「ありがとうございます!……一度ボコボコにされて恨み辛みしてた時期があったんっすが……。」

「俺たちが別の高校のヤンキーに絡まれて、もう意識切れかける瞬間に万里の旦那が現れたんっす!」

「あ、ここから再現してもいいっすか?」

「………ご自由に……。」

「「「「へい!」」」」

『おい、てめぇ……。これ以上殴るとこいつら死んじまうぞ!!!』

『テメェ誰だ!退きやがれ!!!』

『こいつらがどうなろうが俺には関係ねぇ……。でも目の前で息絶えるのを見るのは気分良くねぇんだよ!!!!』

『「こうして、万里の旦那は俺たちを助け、救急車まで呼び助けてくれたのだった。」』

『せ…摂津……万里の旦那ぁ……。』

「その頃、絶対『万里の旦那』って言ってないですよね?」

「すいやせん!」

『せ…摂津……なんでおめぇ…俺たちを助けた……っ。』

『うっせぇ!…弱くても、一回拳交えてんだ。俺以外の手で潰されたら面白くねぇだろが!!!!』

「「「「万里の旦那あああああああああああ!!!」」」」

「…お待たせしましたー。アイスティーお2つとキャラメルモカ、お先にお持ちしましたー。」

「「「うっす。」」」

「………うん、あの……、あなた方がうちの万里さんの事を大切に思われてるのはしっかりわかったんですが……。なんでわた…。」

「お待たせしましたー。モンブランとダージリンのお客様ー。」

「あ、はーい!」

「…はい、イチゴのタルトとアイスカフェラテです。ご注文以上でお間違いないでしょうか?」

「「「「うっす!」」」」

「……ご、ごゆっくりどうぞ……。」

「………。なんで私をここに呼んだんですか!?」

「あ、そうだった。」

「まって!明らか忘れてたでしょ!?大変遺憾!!!」

「まぁまぁ、ケーキ食っちゃいましょうよ。」

「…あ、あと万里の旦那って今呼べますか!?」

「万里さん?うーん……進路相談って言ってたからなぁ、ちょっと確認しますね?」

通話をすると、進路相談も終わっていたようで、早い段階で着信に気づいたようだった。

『どしたぁ?』

「万里さん?今大丈夫……?」

『お?おう。なんで小声なん?』

「「「「万里の旦那―っ!!!!!」」」」

『っ!?心今どこだ!?言え!!!!』

「お花屋さんの隣のカフェ。最近できた……。」

『そこ動くな!!!!すぐ行く!!!!!』

「………来るそうです。」

「「「「やったー!!!!!!!」」」」

すぐ来ると宣言した万里は
ものの数分、驚きの速さでカフェに到着した。

「心っ!!!!!……あ、店員さん。あそこの席にブレンド1杯持ってきて。」

「かしこまりました。」

つかつかと席まで歩いてきた万里は、心の肩を揺さぶって
「何もされてないか!!!」
と話した。

「な、何もされてはないんですけど……。」

「「「「万里の旦那ァ!!!」」」」

椅子から床に正座しなおした4人は、目をキラキラ輝かせながら
万里を見上げた。

「旦那ぁ!会いたかったっす!」

「「「「お久ぶりっす!!!!旦那ぁ!」」」」

「この…アン、ポン、タン、バカ4人組!!!誤解されるような呼び方はやめろって言ってんだろうが!」

「「「「ッス!」」」」

「……とりあえず、椅子に座れ……。」

「「「「はいっ!」」」」

長テーブルを挟んで
心、万里の向かい側に
4人はお行儀よく座りなおした。

「……面接…??これ……。」

「…はぁ、お前ら、久しぶりに会ったと思ったら……次は人の女ナンパして茶か!?あぁん!?」

「ち、違うっす!元々万里の旦n…。」

「あぁん?」

「…万里……さんにお話があったんす…。」

「お待たせしましたー。ブレンドですー。」

「おう。」

店員が持ってきたコーヒーを一口飲んで
万里は
「なら俺だけ呼べばよかっただろ?」と言うと
「お2人の事なんです!!!」と
4人は必死に豊橋の話をした。

「……まじかよ。」

「……なんで私、こんなに殺されかけるのかな……。」

「そんで!万里…さんに、お伝えしないとってなって!」

「そういや旦…万里さんは、こういった雰囲気のカフェ好きだよなって話になって!」

「男4人でここで待機は、流石に辛かったんで…。」

「茅ヶ崎の姐さんについて来てもらったッス!」

「……色々、突っ込みてぇ部分はあるんだが……。良くやった。」

「「「「旦那ぁ!!!」」」」

「……とりあえず先に警察行くか。一芝居打ってやろうぜ。俺を誰だと思ってんだよ……。MANKAIカンパニー、秋組所属、摂津万里だぞ?上手く騙してやんよ……。」

「ば、万里さんそれって……。私一回ぶっ叩かれるんですか!?」

「んなわけあるか!!!心には傷1つもつけさせやしねぇよ……。ただ、お前のメイク術は問われるけどな。」

「ん????」


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