『ニュースTimeです。こんばんは。』
『こんばんは。』
『本日の主なニュースです……。』
万里と心が寮に戻り、談話室に行くと、テレビには夕方のニュース番組が始まっていた。
ソファーにも、帰ってきていた中学生組、高校生組、キッチンに立つ臣以外の大学生組が
食い入るように画面を見ていた。
「お前ら何してんだ……?」
万里が不思議そうに聞くと、キッチンにいる臣が
「万里たちの件がニュースに上がるかもってみんな見てるみたいだぞ!」と笑っていた。
「ネオヤンキーも今回は頑張ったみたいだし、評価されてもいいんじゃない?」
「んなのイチイチ、ニュースにされてもこっちがビビるっつーの。」
万里はソファーにドンと座ると、隣に心を座らせた。
「でもまぁ……、さっきの話だしどうだろうね?」
『男子高校生による告発が決め手となり、女子高校生が暴行未遂により逮捕されました。』
「「「「「おおおおー!!!」」」」」
『女子生徒(17)は、同学校の女子生徒(16)へ一方的に恋愛トラブルを抱いており、他行の男子高校生4名へ暴行、殺害を依頼。依頼内容終了後、現金200万円の授受を約束したとの事です。男子生徒は、依頼された女子生徒(16)が知人の交際相手であることを知り、容疑者には隠し警察へ相談。大きな事故にはなりませんでした――。』
本当にニュースにあがってしまった…と
万里と心は、ポカーンと口を開けて驚いているが
周りは「おおおお!!!!」と盛り上がっており
人が1人死にかけたことなんか忘れているようだった。
『女子生徒(17)は『彼女を殺せば、男子生徒と付き合えると思った。』と容疑を認めています。被害者とは、示談が成立しておりますが、警察は『自身の手で暴行せずとも犯罪は犯罪。しっかり対応をする。』としております。』
「………仕事早ぇな……。」
「本当にニュース出ちゃったよ……。」
「すっげー!なんか身内に、こんなヤバイニュースがあって、取り上げられたとかヤバたん!」
「カズくん待って!私、死にかけたんだよ!?」
「そーだよね、ごめん……。」
「……ふっ、いいよ!私も今となっては笑いたくなってるから!!!!」
「「「「へ?!」」」」
「いやぁー……、万里さんや、心配してくれた皆には悪いんだけど…結構貴重な体験だったと思うよ!」
「……はぁ、まぁ心がそれでいいなら、いいんじゃない?」
軽くため息をついた幸は、笑いながら話した。
綴は「いつか脚本に殺人系や恋愛系もいいかもしれないっすね!」と
インスピレーションを受けたようだった。
「…咲也も真澄もサンキューな。うまくやってくれたおかげで、全然ばれなかったわ。」
「人を騙しているようで、少し心が痛んだけど……。心ちゃんが無事でよかったよ!」
「心が教室にいないとか違和感。明日は絶対に学校行こ。」
「もちろんだよ!真澄くん!……咲也さんもご心痛かけてすみませんでした……。」
みんなでワイワイと話していると
臣が「夕飯できたぞー!」と声をかけた。
その言葉にみんな元気な返事をして、我先にと席へ向かった。
「…あ、そう言えばそろそろ冬組オーディションですっけ?」
「らしいな。監督ちゃんも準備に追われてるみたいだし。」
「…となると……、食事も、もっともっと楽しくなりますね!」
咲也が満面の笑みをむけると心や椋は「そうですね!」と笑い、
真澄や幸は「うるさくなるだけ……。」と相変わらずの塩対応だった。
「臣クンのごはんも、いっぱい出るッスか!?おかわりいっぱいになるッスか!?」
「はははは!そうかもしれないな!」
「やったッス!!!」
「デザートも…っすか?」
「兵頭…てめぇの人体成分、99.9%糖だな!!!」
「……悪くないな。」
「いいのかよ!!!!」
MANKAI寮がまた、にぎやかになるまで
あともう少し。
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