冬組の夜稽古が終わる頃。
稽古のミーティングに参加するために、心は
レッスン場に来ていた。
そこでは、リーダーからの言葉待ちのようだった。
「紬さん、何かありますか?」
「……。」
「紬さん?」
「−−あ、すみません。」
「紬、ミーティングは?」
「え、ええと、どうしよう……。」
「リーダーなんだからお前が仕切れよ。」
「えっと……。」
「……はぁ。」
あまり空気の良くない状態に、いづみも心も
不安そうな顔をした。
「まあ、特にないならいいんじゃないかな、これで。ボクも少し疲れちゃったし。」
「ワタシも詩を書かなくては。では、失礼するよ。」
「……すぅすぅ。」
「ほら、歩きたまえ、密くん。」
そう言って、3人はレッスン場を後にした。
「……心ちゃん……。」
「大丈夫ですよ。そのうちです……。ミーティングレポートはうまい具合に書いときますから!」
「う、うん……。一応これが今日の稽古内容ね。」
「かしこまりました。」
いづみから書類を受け取ると、心はレッスン場から部屋へ戻った。
部屋ではカタカタとレポート用のノートパソコンに向きあう心がいた。
「………どこの組も、最初はこんな感じなんだ……。ふふっ。」
今までの春組、夏組の初期のレポートを読みながら
心は笑った。
「……でも、冬組の皆さんは大人だし……大丈夫よね?」
ふとカレンダーを見ると、決断をする一週間後が明後日に控えていた。
「……紬さん、大丈夫かな……?」
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