初出社した奏は、自分のデスクを万理から案内された。
そのあとは、改めて社長に挨拶をし、紡から引き継ぎ事項を聞き
現状は、新曲発表を控えている状態だと知らされた。
「公式サイトにも情報は随時載せています。これがIDとパスワードです。奏さんからも情報発信があれば、どんどん載せていってください!今は新曲の好きなところや、収録の際の裏話なんかを皆さんにインタビューして掲載してたりします!」
「ハイスペックだね紡ちゃん…私のサポートいる??本当に…。」
「必要ですよ!一織さんからも『私がいなければ、マネージャーはまだまだ半人前ですからね』なんて言われちゃって……。」
「一織くんって紡ちゃんにもそうなんだ…ちょっと安心した。」
「どうかされたんですか?」
「昨日の夜、みなさん帰られた後に一織くんに呼び出されちゃって…めっちゃ怖かった…。」
「そ、そうなんですね!大丈夫でしたか!?」
「なんとか認めてはもらえたよ…あ、そうだ!一織くんが紡ちゃんに提出したっていう2年間の活動計画書って見せてもらえる?」
「大丈夫ですよ!…はい!こちらです!しっかりまとめられてて、受け取ったときはびっくりしちゃいました…。」
「これが高校生の仕事なの…?私が大学で書いてた論文よりわかりやすいんだけど…。」
「ははは…。では私は今から、新曲発表で使用させていただくステージを管理されてる方との打ち合わせがありますので少し出てきますね!」
「わかりました!では私はレッスン場に行ってきます。みんなが歌って踊ってるところ初めて拝見するので楽しみです!」
「仕事ですが楽しんでくださいね!」
では!と2人はそれぞれの場所に向かった。
小さくスキップをしながら奏はレッスン場に急いだ。
「どんな風に踊ってるんだろ…楽しそうに歌ってるかな?」
レッスン場の中からは曲が聞こえてきたので、奏はゆっくりと扉を開け
静かに入り、ピアノの椅子に腰かけてみんなのパフォーマンスを見学した。
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