「…はぁ、ここまでくれば大丈夫ですね。」
「何?買い出しならそんなに乱暴しなくても一緒に行くから話してくれれば…。」
「それももちろんですが、それ以外の事であなたにお願いしたいことがあります。」
「…何??」
「何です、その怯えた表情は…奏さん、私が嫌いですか?!」
「嫌いとか言ってないですよ!一織くんこそ…私の事嫌いですか…?いきなり怒るし、手首痛いし…うぅ…。」
「それはっ…!すみませんでした、少し驚いてしまってとり乱しました。あなたが踊れる事をすっかり忘れていました。踊れることを憶えていたとしても、あそこまですぐに記憶して踊れるなんて…。」
「え?何…?褒めてるの…?」
「ええ!褒めてますよ!!!!…そこでです、あなたにダンスレッスンのコーチをしていただきたいのです。できればボイスレッスンも…。」
「へ?」
「今のうちの事務所ではコーチを雇う金銭力はありません。技術向上のために必要な部分が欠けてしまっているのです。四葉さんのダンスや七瀬さんの歌唱力をもっと上げるべく…そしてオールラウンダーな逢坂さんがもっと幅広く活動できるように、六弥さん、二階堂さん、兄さんの魅力が最大限引き出せるように…奏さんにお願いしたいのです。」
「私が…ですか?」
「あなたならできます…パーフェクト高校生の私が言うのですから、間違いありません。」
それに昨日、逢坂さんに食事の席で言ってたじゃないですか。と一織は言いながら
笑った。
「全力で守って…キラキラ輝き続けさせてあげる。って…あれを口から出まかせにするんですか?…はあ、逢坂さんはさぞ悲しまれるでしょうね…。」
「はわわわわ!わかりましたよ!やります!やらせていただきます!」
「…よかった。あなたが帰国してくださって…。今のIDOLiSH7には怖いものはないですね。」
さあ、急いでドリンクを買って帰りますよ!と一織は
一人ですたすたと歩いて、自動販売機に向かっていった。
奏はすこしぼーっとしてから、はっっと意識を戻し
後ろを追いかけていった。
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