急いで奏は救急車を呼び、付き添いを紡に任せることにした。
「紡さん、6人は私が連れて帰ります。救急車が来たら陸くんの付き添いを…。」
「わかりました。容体がわかったらまた連絡します…。車のカギです。」
「受け取りました。……そんな険しい顔しないでくださいよ…。大丈夫ですよ、きっと。」
「……はい。」
「一応、陸くんの病気について私も調べますね。」
「はい、私も調べておきます。また事務所で今後について話しましょう。」
「了解です。…では行きますね。」
奏は紡から預かった車のカギを握って、6人のいるところまで走った。
「お待たせしました。では、帰りましょう。みなさんずぶ濡れですし、帰ったらすぐにシャワー浴びでくださいね。」
「……なぁ、かなな。りっくん大丈夫なのか?」
「環くん……。」
「陸!やめさせたりしないよな!?」
「兄さん…。」
「こーら、落ち着け2人とも。奏が困っちゃうだろ?」
「……今後の事は、紡マネージャーと話し合います。」
「えっ…。」
「そんな!奏さん!?」
「ですが!……陸くんを辞めさせるなんて考えは、私にも、紡マネージャーにもありません!断言します!」
「奏……。」
「さぁ、帰りましょう?寮に帰ってきた陸くんを、温かく迎えてあげれるうように、まずは私たちが元気に待ちましょう!」
「……そうだな、お兄さんもお姉さんの意見に賛成だ。」
そういいながら、大和はワゴンの後ろの席に乗り込んだ。
「大和の言う通りデス。私たちが風邪をひいてしまっては陸が悲しみマス…。」
「そうだな…。」
「さあ、兄さんも四葉さんも乗ってください。」
一織は2人の背中を押しながら、ワゴンに乗るよう指示した。
その際、小さな声で壮五に耳打ちした。
「絶好のチャンスです。不謹慎ですが…。助手席空いてますよ!」
「一織くんっ…!」
「では私も後ろに乗ります。詰めてください。」
一織が大和の隣に座ると
「ちゃっかりしてんな、イチ。」
と大和が笑ってきた。
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