物販に回ってきた奏は、社長と合流した。

「社長!お疲れ様です…!こんな力仕事、社長はしなくても…。」

「お疲れ様、奏コーチ。僕も届けたいんだよ!彼らに力をくれるファンのみんなへの感謝の気持ちを。」

「社長……。私も物販、少しの時間ですが、入りますね!」

「お!頼むよー!」

「とりあえず、よく売れるセットのものは、先に袋詰めしておくことをおすすめします!あとは、よく考えられるおつりの金額ですね。スムーズにお客様にお渡しをし、笑顔を忘れずに!ゆっくりと席についてもらいましょう!あとは…。」

どんっ、と大きな箱を奏は持ってきた。

「物販で、少し手の空いてる方いらっしゃいませんか?ビニールのレインコートを用意してます。サイトの方でも持参を呼びかけていますが、チケット交換時、確認していただいて、ない方にはお渡ししてください。」

「準備いいね、これは?」

「私からの7人へのお祝いです。きっとお花よりもこっちのほうが喜んでくれると思って。」

「そうか!ありがとう。よし、あと3分で物販開始だよ。みんな気合を入れて頑張ろう!」「

「「「はい!」」」

その後、少し物販で働いた奏は、急いでスタッフルームに向かい
照明、音響さんに挨拶をした。

その後、少しだけ…と、7人の楽屋に寄った。

「…しつれいしまぁ……。」

「おお!きたきた!」

「早く!円陣組んでるから!早くこいよ!」

入るやいなや、大和と三月に手招きされた奏は
少し驚きながら、円陣に近づいた。

「はい奏、ここ入りな?」

壮五とナギの間に入った奏は少し申し訳なさそうな顔をした。

「でも私…ただのコーチだし…。」

「そんなこと言ったら、私だってマネージャーですよ。ははは。」

「みんな仲間だろ?」

「環くん…。」

「奏がコーチでよかったよ。マネージャーもね。僕らの魅力をいつも最大限にだしてくれてありがとう。」

「「壮五さん…!!!!」」

「おいおい、お兄さんまだ掛け声前なんだけど…泣くなよ?…んじゃ行くぞ、あの時も今日も俺たちにできることは一つだけだ。今持ってる力、全部出し切ろうぜ!よっしゃー!いくぞ!」

「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」」


円陣を組み終わった奏は急いで客席側に回り、関係者位置についた。

「すごいペンライトの数…綺麗……。」

時間になり、イントロが流れると、7人のシルエットがステージに現れた。

「「きゃあああああああああああ!!」」

「こんばんは!IDOLiSH7です!」

「今日はみんな最後まで一緒に、派手に踊って楽しんでいこうぜ!」

ライブを待っていたかのように、ライブが進むにつれて空からは、
ポツリと雨が降り始めた。

何曲か進んだころ…

「奏さーん!」

「紡ちゃん!スタッフルームは?」

「万理さんと社長がいます。……すごい熱気ですね。」

「ええ、ファンの方の思いがすごく伝わります。みんなのパフォーマンスも完璧です!」

「あ…雨…。」

紡が空を見ると、先ほどまで小雨だったはずの雨は本格的に降り始めた。

「どうも、LIVE×LIVEです。」

そう声をかけてきたのは、中継に入ってくれるカメラ関係者だった。

「お世話になります!」

「こちらこそ。本番入らせてもらいます。」

「はい!よろしくお願いします。」

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