ライブ終了後、みんなで成功を喜び
寮で飲み会をすることになった。

「……飲み会といっても、私たち未成年なので飲めませんけどね。」

「Oh…。マネージャーは何故帰ってしまったのでしょか…。」

「本来、奏コーチも連れて帰ろうとしたくらいですからね、社長もお2人が心配なんですよ。」

「えへへ…。でも私の家ここだからね…。」

そういいながら奏はテーブルに料理を並べた。

「はい。つまみできた!おまえらは焼きそばなー。」

「兄さんありがとうございます。そういえば以前、二階堂さんと逢坂さんと飲みに行ったんですよね?」

「え!?何それずるい!!!!!」

「まだ奏がここにくる前の話だから、許して?ね?」

「うぅ…次は一緒に連れて行ってくださいね!?」

「はは!わかったよ!…あんときは楽しかったぞ!よく覚えてないけど!」

「………。」

「僕もあまり覚えてないな……。気が付いたら、部屋で眠っていたんだよね。」

「………。大丈夫なんですか?この飲み会…。」

「やきそばだー!目玉焼きも乗ってる!超贅沢!」

「ふふ、じゃあ私から環くんにご褒美。みんなも食べてね。」

「おっしゃー!かななまじ神!エビフライゲットだぜ!ガッチャ!」

「環テンション上がりすぎだよ!ありがとうコーチ!」

「いいえー。大和さんは覚えてないんですか?飲み会の事。」

「覚えてるぞ。ソウは歌詞に出てくるカクテルやスピリッツを片っ端から飲みまくってた。」

「ああ、そうでした。ずっと気になってて…味わえてよかったです。」

「カクテル嗜まれるんですね!私も好きですよ!むしゃくしゃした日なんかは、よくブラディ・メアリーとかのんでました!」

「お姉さん呑む口だね…はは…。」

「あれから他も試そうと思って、カクテルグッズ集めたんです!奏もよかったら、好きなの作ってみる?」

「いいんですか!?わーい!」

「2人ともあんま飲みすぎるなよ…?」

「おっさん、固い事言うなよ!ぱっと騒ぐんだろ!?」

「ミツは先に潰れても知らねえから…。」

「顔真っ赤だったのは大和さんじゃん!」

三月は笑いながら大和にビールを渡した。

「未成年組は飲んじゃだめだからね!?」

「「「「はーい!」」」」

皆にグラスが行きわたり、三月の乾杯の音頭で飲み会は始まった。

陸は隣に座っている壮五の飲んでいるものに興味深々だった。

「壮五さん、何飲んでるんですか?」

「ラスティ・ネイルだよ」

どうやら陸に以前貸したバンドのCDの歌詞に出てくるもののようだった。

「曲の歌詞に出てくるお酒なんですね!」

「そうそう、今日はギムレットとゴッドファーザーとウィスキーマックに挑戦しようと思って。」

「じゃあ私はゴッドマザーにしようかな?」

「奏さん、なんですか?それ。」

「ゴッドファーザーのベースを変えるだけでできるカクテルだよ。」

「へぇー!壮五さんも奏さんもかっこいいなー!俺も早く一緒に飲めるようになりたいです!」

「じゃあ陸くんには私から、特別にノンアルを作ってあげよう!ちょうど、オレンジジュースあるみたいだし!……フロリダだよ。」

「すごい…すごいです!シャカシャカ!」

「ありがとう!」

「フロリダは確か、1920年頃アメリカの禁酒法時代にできたカクテルだったね。奏も詳しいんだね。」

「私も割とカクテル好きなんです!壮五さんと一緒の趣味が増えて嬉しいですね!」

「っ…!ぼ、僕も嬉しいよ…!」

「それにしても…壮五さん全然酔いませんね。」

「そうなんだよね、陸くん。」

「ソウ、ちょっと俺の隣に来てなさい。それに奏もそろそろ来てるでしょ…?」

「んー?」

「んー?じゃありません!ほら、ソウ!こっち!」

「………?わかりました。」

「大和さん、壮五に酌させる気だな!?って!奏!?」

「世界がスパイラルし始めました……。」

「回ってるのは奏の頭だけだよ!」

「奏っ!?ほら、こっちおいで!?」

「しょうごしゃん…まだいけます……もんてかるろー…。」

「あー、こらこらお姉さん!モンテカルロ禁止!ラスティ・ネイルより強いんだから!」

「むぅっ…じゃあみんとじゅれっぷ!」

「あー…はいはい、これでいいかな?」

「おいソウ!お前はなんで奏に酒渡したんだよ!」

「いやっ…つい!こんな顔みたら渡しちゃうじゃないですか!」

「まったく…ソウお前だけはなんとかする…。俺がアンドロメダ王女並みに健気な精神で人身御供になろうとしてんのがお前にはわかんねえのか…?」

「そーちゃん、俺これやりたい!カチャカチャするやつ!」

「いいよ?でもお酒は飲んだらだめだからね。」

「わかってるって!って……なんで俺が毎回こうやって見に来るとかななは真っ赤な顔してんの?今日に関しては、そーちゃんの膝枕付きだし。」

「大人の事情だよ、環くん…。」

「そっか、……なー!なぎっちー!?」

そういいながら、環は未成年組のほうに走っていった。

prev next
back