シェイカーを手に入れた未成年組は
何やらタバスコ、ビールなど手あたり次第
液体という液体を入れて遊び始めた。
「んにしても…奏はソウのお膝でぐっすりかな?お兄さんの膝空いてたのに。」
「ぐっすりじゃないれす!でもそーちゃんさんがいいれす!」
「ぐっすりではないが、ぐったりだな…。初めて会った日に飲んだら大変って言ってたけど、こりゃ確かに大変だな…。」
「ソウ、大丈夫か?役得だな!」
「っ!!!大和さんっ!!!」
むくっと起きてきた奏は、ウイスキーフロートをガシャガシャと作り始めた。
「ん!よいさまし!」
「お姉さん、そりゃ酔いさましじゃなくて追い酔いですよー。」
「らいじょうぶ!みねらるおーたーはいってう!」
「入ってるだけな!」
「おっと…、奏?それ僕にちょうだい?」
「ん?いいれすよ!はいっ!」
「ありがとう!……回収しました、大和さん。」
「よくやった、ソウ。」
奏はポヤーっとしながら、壮五の肩にもたれかかって
上機嫌のようだった。
すると隣の未成年組からキャバレーやらなんやら
声が聞こえてきたため、三月が止めに入った。
「イエローカード!」
「…??」
「だめだろー!子供は子供らしく健全な話しなきゃ!」
注意された4人は話の続きをするのに
エッ…の言葉の後が離せないため、FSCとコード化することにしたようだった。
「わかった。りっくんのエッ…。FSC。」
「うちの店はFSCじゃなくて、生バンド演奏とかショーとかやってたんだよ。」
「そんだけ?FSCな女の人とかいなかったの?」
「FSCっぽい衣装のを着た人はいたけど、オレも子供だったから。スカートの中に天にぃと隠れたりしたよ。」
「ちょーFSCじゃん!」
「子供だったんだって!」
「FSCかFSCじゃないかで言えば、FSCですよ、七瀬さん…。」
「まあまあ。微笑ましいFSCの思い出は誰にでもあるものです。あのソウゴにも、もしかしたらFSCの思い出があるかもしれませんよ。」
FSCのワードが入ってきた壮五は少し驚いた顔をした。
「……!?」
「壮五さんはFSCじゃないよ!」
「そーちゃんはFSCじゃないと思うな。」
「そう見えてFSCですよ。今だってほら!ソウゴの肩には…。」
「「あーFSC。」」
「以外にFSCなんですかね……。」
「……な……。えっ、ちょ……。」
「どうしたソウ、青い顔して。」
「い、いえ、なんでもありません……。……っ……。」
そういって、壮五は奏から回収したウイスキーフロートを一気に飲み干し、また別のものを飲み干した。
「一気に飲み干すなって!何と何飲んでんの?」
「奏から回収したものと、ゴッドファーザーです。」
「また強いのばっかり飲んで……。それ、俺が飲むよ。ソウは一回水のみな?」
「酔ってないですよ。大和さんも今日はあまり酔わないですね。この前はすぐ赤くなっていたのに。」
「ソウは顔に出ないよなー。スイッチ入るまで。」
「わたしはー!?」
「お姉さんは、いきなりわかりやすすぎ!」
「ほら奏、あまり頭動かすとつらくなるから…よしよし…で?僕にスイッチですか?」
「そう。酒飲むの楽しんでるソウはかわいいし、あんま無粋な邪魔はしたくないんだ。俺が最後まで面倒見りゃいいことだからさ。」
だから酔いが来たら早く言えよ…と大和さんが言う前に
どうやら壮五の酔いはきていたようだった…。
「…ふふふ……。」
「急にスイッチ入っちゃったなー?」
「ウィスキー飲みたい……。」
「はいっ!奏ものみたいれす!」
「2人ともだめだって…。せめて、もっと薄いやつにしなさい。なんで濃いのばっか飲んでいくんだよ……。」
「ウィスキーじゃないとロックンロールじゃないから……。…ふふ……。」
「そーちゃんさん……かっこいい…っ!」
「どこがだよ!俺がロックバンドデビューしてノンアル!イエイイエイ!って歌詞書くからお子様ビールだけ飲んでおけよ…。」
「やぁだぁー!」
「大和さん…奏泣かせて…かわいそうに……よしよし、僕がいるからね?」
「そーちゃんさぁあああん!」
「………?どうしたんでしょう。二階堂さんと逢坂さんとコーチ、様子がおかしいですね?」
「そーちゃん酔ってんのか…?渡すの忘れてたけど、カシャカシャしたやつ上げないほうがいいか?」
「Oh…今の状況でビア・バスターを渡すと、ソウゴ・バスターになってしまうのでは?」
「あっ、壮五さんこっち見てるよ!」
「…………。」
「笑いながらゾンビのポーズしてる……。怖え………。」
「ゾンビは手の向きが逆じゃん!この気持ちあなたまで届け!ってポーズだよ。」
「私たちに届ける前に、逢坂さんはコーチに届けてくださいよ…。普通に考えて、ちょうだいのジェスチャーですよ。」
「いおりん正解ー。」
「逢坂さんっ!?」
「いおりん…!?そーちゃんの口から!?いおりん!?」
「ソウゴどうしました!?」
それを目撃した大和はとっさに
壮五の口を手で塞いだ
「おまえ……!馬鹿野郎……!子供らに泥酔してんのばれたら明日お前が絶対へこむんだからな!奏は…一緒に泥酔してくれてよかったな……。」
「ふふ……。絶対へこむ……。」
「奏もへこむかなぁ…?」
「知らん!もー、今日はこのへんで部屋に帰ろう2人とも!お兄さんもつきあってやっから……。」
「あ……!」
「ど、どうした、ソウ…?」
「えっと……。今日、雷落ちた……。」
「今日雷落ちたなー!?」
「失敗しなくてよかった……。」
「よかったなー!?」
「ふふ…みて?奏、寝ちゃってる…かわいい…。」
「おう、それはかわいいな…。おし!じゃあ部屋に……。」
その言葉を聞いた三月が大和の頭をペチンっと叩いた。
「あいたっ!」
「イエローカード!」
「……なんだよ!?お兄さん、なんもしてないでしょ!」
「みんな楽しんでんのに部屋に帰るとか言っただろうが!まったく大和さんは!もぐらボーヤめ!」
「違うっつーの!俺はソウも酔いつぶれてきたし、奏は寝ちゃったから…。」
「酔いつぶれたあ!?壮五!酔ってないよな!?」
「酔ってないです。」
「奏は!?」
そう聞かれても寝てしまっている奏は答えられないので、壮五が裏声で
「起きてます!」と答えた。
「ほらあ!酔ってねーしねてねーじゃん!」
「おめえが酔ってんだよ!!レモンでもくわえてろ……!!」
「んぐぐ……っ!」
「ちょっと!兄さんに何をするんですか!」
「Oh!ミツキ!レスキューします!横になって!……AED!」
「うぐぐ…!」
「六弥さん…!ドクターなら患者にマウントとらないで!」
「そーちゃんたち、しゃっきりしろ!大人なのにだらしねーぞ!特にそーちゃん!」
「………。陸くん……。そうっと、こっちに来て。」
「なんですか?ん……?耳……?耳貸せばいいんですか?」
「うん……。環くんすぐ怒鳴るね…奏が起きちゃう…。」
「小声でチクってんじゃねえ!!」
「いたっ!」
陸は2人のやり取りに笑い始めた。
壮五から歌を要求された陸は喜んで歌い始めた。
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