「……奏、顔上げていいよ。もう僕しかいないから…。」

「んっ…?壮五さん???」

「すごく泣いたんだね。ありがとう、それだけ心配してくれたってことでしょ?」

「はい……年甲斐もなく恥ずかしいです…泣くなんて…。不細工がもっと不細工です…。」

「………綺麗だよ、すごく。」

「壮五さん…やめてくだs。」

「誰よりも優しい奏は綺麗だよ?そんな奏の涙だから…僕たちのために奏が流してくれた、世界で一番綺麗な涙だよ…。さぁ、拭いて?カーディガン変えるだけで僕は大丈夫だから気にしないで?」

そういって壮五は、奏の涙をハンカチで綺麗にふき取った。

「ハンカチ…洗って返しますね?」

「いいよ別に、気にしないで…。心配かけてごめんね、僕は……。」

「……?壮五さん?」

「はっ……、うん、僕は、IDOLiSH7から抜けるなんて、離すなんてこれから先も思わないよ…。だから安心して?」

「…っ!はいっ!」


−−−−
−−−
−−


僕は…君から逃げるなんてことはないよ、手放さないよ

そう言いかけた自分が恐ろしかった。

ここでそんなことを言えば、君は今みたいに

最高の笑顔で、笑ってくれただろうか…?

それとも、またその大きな瞳から少し濁った綺麗な涙を流すのだろうか?

キミを困らせたくはないんだ…。

大切だから。

僕はまだ、君から流れる涙を集めて、宝石にするすべも、君を喜ばせる魔法も

どうしたらいいかわからないんだ。

だから今日も自分を守って、君の笑顔を作るんだ。

本当は、君の笑顔を守りたいのに…。

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