失礼しますの前にこの世界の中で一番丁寧なノックをして、万理と奏は2人で社長室のドアを開けた。

「「失礼します。大きな仕事が来ました!」」

「大神くん、奏くん、どうしたんだ?」

「あ、IDOLiSH7に…っ!」

「出演依頼がきました!!!!」

「なんのだい?」

「「ミュージックフェスタですっ!!!」」

「えっ…!」

「???なぁミッキー、ミュージックフェスタって何?」

「インディーズから大御所まで集めて、ぶっ続けの生放送をする大番組だよ!」

「ローカル局でも深夜枠でもない!全国ネットの高視聴率番組だよ!環くん!」

「文句なしのビッグチャンスです!」

「ん?みんなすごいやる気だね?紡ちゃんなんかあったの??」

「あ、実はですね…。」

奏は紡から、本来、壮五と環に2人でデビューさせたい社長の気持ちと考え、7人での活動で社長の希望する知名度まで上がれば、IDOLiSH7としてのデビューができるという思いを聞いた。

「なるほど…じゃあ、みんな今からレッスン開始だね!」

「「「「「「「おー!」」」」」」」

レッスン場についた7人は、気持ちを1つにしてレッスンすることを誓った。

「環、理ちゃんのために頑張れよ!」

「うす!」

「もう喧嘩すんなよ!」

「うす!」

「次からわかりやすく説明しろよ!」

「うす!」

「……環くん、そんな元気な返事できるんだね。」

「あ?」

「この差…。」

「あー、こら!環くん!壮五さんにも元気なあいさつ!」

「う、うす!」

「じゃ、じゃあレッスン始めるんですけど!…今日は特別にレッスン前にマネージャーから用意してもらったものがあります!……紡ちゃん。」

「はいっ!今日はレッスン前に、みなさんにワークショップを用意しました!」

「ワークショップ?」

陸の頭の上にはハテナがいっぱいだった。

「コミュニケーションのためのゲームみたいなものです!この前のような取っ組み合いになった時のために、私も奏さんと一緒に腹筋や腕立てをしていますが…。」

「そんなことしてるの!?奏!?」

「壮五さん、驚きすぎです…。」

「も、揉め事がなくなるように、みなさんのコミュニケーションを深めていきたいと思います!」

「…お兄さんも、腹筋や腕立てが気になるんだけど…?」

「力ずくで止めるつもりなのか?」

「Oh…。レディが危険なことをする必要はありません。いつでもワタシを頼ってください、マイスウィート…。」

「なあ……。遠回しに俺に文句言ってる?謝ったじゃん……。」

「文句じゃないよ環くん!みんなでもっと仲良くなろうねってことだよ!」

「そうだよ!環!もっと仲良くなればお互いかっとならずにすむように、気を付けられるじゃん!」

「わかりました。ミューフェスに向けて、何かしら意義のあるこはできるでしょう。」

一織はいったい何をするのかと、紡に聞いた。

「はい!メンバーから一人選び、その人の噂話を残った6人がその場でしていきます。褒めたり、疑問に思ったことを話したり、ちょっと愚痴ったり…。そのうち、自分がメンバーにどんな風に思われてるのかわかってくるはずです!」

「へえ、なるほど。面白そうだな!」

「ゲームみたいだね!」

「では先に、練習してみましょう!」

すると、レッスン場に万理が入ってきた。

「こんにちはー。肩の力を抜いて楽にやってね。お弁当のおかずに反映したりしないから。」

「バンちゃん、超いい人。」

「バンリは世界で一番素晴らしい事務員です。」

「万理さんすごくかっこいい!」

「ありがとう。環くん、ナギくん、陸くんはどんなおかずが好き?」

「不正!」

「めちゃめちゃ反映されてるじゃないですか!」

「あはは」、冗談だよ。公正にみんなに噂されます。」

「じゃあ始めましょう!壮五さんから!」

「え!?えっと…。いつも遅くまで働いてるけれど、電車大丈夫なのかな?」

「近くの駐車場に車停めてるんだって。どこ住んでるんだろうな?」

そんな感じで、みんなの万理へ対する疑問がどっさりでてきた

「はい終了!」

「なんか、本人が聞いてると思うと、緊張した…。」

「くすぐったいよな、ちょっと。」

「あはは。僕もちょっと恥ずかしかった。でも、そんな事を思われてるのかわかったよ。」

それじゃあ…と万理は、疑問を晴らさずに帰っていった。

「では、メンバー同士で始めましょう!まずは一織さんから!みなさんに背を向けて立ってください。」

「はい紡ちゃん!質問です!」

「奏さん、どうされました?」

「私も参加します!」

「したいですじゃなくて、しますかよ!質問じゃなくて宣言じゃねーかよ!」

「えへへ…楽しそうだからっ!」

そういって奏も参加して8人で行うことになった。

一織から始まったゲームは、三月の発言からはじまった。

「環、一織、学校ではどうしてる?」

「勉強してる。」

「そりゃそうだろ。もっとなんかないの、こう……。恥ずかしい情報。」

「陸くん…趣旨ずれてない…?」

「恥ずかしいやつ?こないだ女子に呼び出されてた。」

「ヒュー!告白か?どんな子?」

「かわいかった。」

「イオリの反応は?」

「なんかこう…。ちらっ、もじ、困ったな…。あ、胸大きい……みたいな?」

「勝手なこと言わないでくださいよ!!!」

「うわっ!なんだよ!入ってくんなよ!」

「一織、胸大きい子好きなん?」

「違いますから!信じないでください!兄さん!」

「一織さん、乱入禁止ですよ!」

「もう十分です!わかりました!次は二階堂さんの番です!」

どんどん続いていくにつれ、話に尾びれがついたり、恥ずかしい話暴露大会に
変更されていった……。

「じゃあ次、コーチな?」

「じゃあ、私背中向けてますね?」

「かななの恥ずかしい話だろー?んー。」

「奏は、家事全般こなしてくれるしなぁ…。」

「美しいです。非の打ちどころ、ありません。」

「学校にもっていくお弁当も毎回栄養バランスがとても良いものを作ってくださいますし…。」

「ダンスも歌もうまいし!さすがコーチって感じで…。」

「お兄さん恥ずかしい話知ってる、この間ソウと…。」

「大和さん!?ノーです!ノー!」

「あ、だめなやつ?」

「え?僕が何……?」

「壮五さん、なんでもないです!」

「…?わかったよ…?」

「仕切り直し!はい!次環くん!」

「これ何ゲーム?突っ込み何秒待てるかゲーム?」

「当初とルールが…。」

「あーもー!なんでもいい!壮五なんか知らねえの?最近仕事でよく環と一緒になってるだろ?」

「環くんの恥ずかしいことですか?んーと……。先日、和菓子屋さんの前で…。」

「アウト!!!!」

「アウトだった?」

「それアウト。絶対ダメ。だめなやつ。」

「アウトか……。難しいな……。」

「「アウトとセーフのルールができたー!!!!」」

「あの、陸さん、奏さん…本来はできません…。」

「次、そーちゃん。はじめ!」

「この前、酔ってないのに壮五さんがすごく真っ赤になったの見たよ。」

「マジで?」

「あんま動揺しねえのに?」

「うん。お風呂場とリビングで…。」

「アウト。」

「やったー!アウトとったー!!」

「りっくんすげえ…!」

「粘り切れず、すみません…。」

「壮五さん、そういうゲームじゃないですし…真っ赤ってどうしたんですか?何かあって…。」

「ソウ、そりゃああれだろ…コー…。」

「大和さんアウトです。」

「やまさんもアウト!?すげえ…すげええ!!!」

「?!?!?!?!?コーって何ですか!?私の事ですか!?コーチのコー!でしょ!?」

「次次!しまっていこうぜ!」

「三月さん私が今、お話してましたぁー!!!」

「どんどん新ルールが増えましたね…。」

「ええと……。もういっそ、そうしましょう!アウトを取ったら1ポイントです!」

「紡は柔軟な女性ですね。」

「次はナギくんの番だね。それでははじめます。」

「よろしくお願いします。」

「あいつ、羞恥心薄いからなー。ここなちゃんのTシャツ着て、うっかり仕事言っちゃってさー。」

「………。」

「不動だ…。」

「不動明王だ。」

「お地蔵さん撫でるといいって言うじゃん?頭がつるつるの人も同じだと思って、この前いきなり、おじさん撫でつけてたんだよ!」

「………。」

「鉄壁だね……。」

「うーん、なんとかこの一角は崩したいですね…。」

「すごい心理戦になってきました!」

「あ!環くんあれだよ!あれ!」

「ん?かなな、あれって…?あー!はいはいはいはい!わかった!この前、マネージャーの……。」

「アウト。」

「よっしゃー!!!!!!かなな!!!」

「「いえーい!」」

「え!?私がなんです!?」

「悔しいですが、仕方ありませんね……。彼女の名誉のためです。」

「やったー!鉄壁のガード崩した!かななと俺で1ポイント!?」

「じゃあ実質0.5ポイントじゃん。」

「小数点何!?」

「すごいな、環くんも奏も。」

「やるじゃんかタマ。」

「あの!わたしがなんなんですか!?気になります!!!」

「紡ちゃん…そこはシークレットなんですよ……ほら!私だって大和さんに真相教えてもらってないし!」

「それでは、リクの番です!」

そこに様子を見に来たのは、万理だった。

「どう?やってる?」

「万理さん!ナギさんの守りの時に環さんが奏さんからの強烈パスを受け取って、アウトを取ったんですが、私ネタらしくて…。」

「えっと……。俺の知らないゲームに変わりました?」

「Ready Go!」

ナギの合図とともに、全員元気よく はい!と返事をしながら
手を上げ始めた

「みなさん、リクの恥ずかしい話に心当たりありすぎです…激戦です。」

「えー!?嘘だろー!?」

「……っ、始まった!いったい誰がアウトを取るんだろ!?」

「アウトってなんです?……とういか、いつの間に挙手制に?」

「大丈夫!俺は最後までガードする!」

「ガードって何!?」

「7コンボで行きましょう。みなさん同時にリクにアタック!」

「「「「「「「おお!」」」」」」」

「負けられない!」

「頑張って…!」

「みんな何と戦ってるんだ!?」

何はともあれ、7人とマネージャー、コーチの仲は深まったようだった。

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