本番当日…
7人はスタジオに揃い、立ち位置の練習等に入っていた。

「いい感じに仕上がりましたね!奏さん!」

「紡ちゃんの演出がいいから、みんなの輝きがもっと輝くんだよ!」

「ありがとうございます!奏さんのダンスフォーメーションも素敵ですよ!」

本番3時間前になった時だった……
楽屋待機中の7人と紡、奏の元に
スタッフがやってきた。

「すみません!マネージャーの方いらっしゃいますか!?」

「はい、私がIDOLiSH7のマネージャーで…。」

「私がMEZZO"のマネージャーです。」

「っ大変すみません!出演されるはずの女性アーティストがドタキャンで出ないって言い始めて…!このままだと開始等がずれてしまうんです!……MEZZO"の方だけの出演に変更できないでしょうか…、大変申し訳ございません!」

「「「「「「「そんな!」」」」」」

「7人での出演はできないってことですか!?」

「そんな!困ります!」

「その代わりMEZZO"だけを…。」

「MEZZO"ではなくIDOLiSH7での出演ではだめなんですか?」

「MEZZO"はデビューしていらっしゃいますので…そのほうが番組的にも…。男性で繋ぐよりも女性がやはりほしいところでして…。」

「………わかりました。」

「ちょっと奏さん!」

「その女性アーティストはもう出ないって決めてるんですね?」

「はい……。」

「プロ意識が低い……。その女性に変わる女性アーティストがいれば7人で出れるんですね?」

「そ、そうですけど、あと3時間ですよ!?」

「私が探してきます。」

「そんな無茶な!」

「その代わり……少しご協力お願いします。確実にそのアーティストよりも上を連れてきますから…。」

「奏…。」

「すみません、みなさん…。少し席を外します。必ず皆さんをステージに上げます!」

そう言って奏は楽屋を出た。
すると先ほどのスタッフにテキパキと指示を出す奏の声が
しばらく楽屋まで聞こえた。

「すみません!その女性アーティストは誰の前に入る方ですか?」

「MEZZO"です!」

「……わかりました。岡崎事務所に電話したいんですが、いいですか!?」

「はい…っ?」

「………岡崎社長……お久しぶりです……。はい、元気にしております。国際電話?いえ、今日本にいますよ。お久しぶりのいきなりで申し訳ないんですが……。はい、そうです。………ありがとうございます。わがままを言います。申し訳ないです……。では後日お支払いに行きます。失礼します。」

「……あのおー…君いったい…。」

スタッフの質問に答えずに奏は一枚のCDを出した。

「この曲を使います。あと在中メイクさん依頼していいですか?すぐ支払います。衣装も買い取ります。売ってください。」

「「はっ、はいい…!」」

「みなさん、すみません……。急がせますが……私の指示通りに……作ってください。」

その頃、楽屋待機中の7人と紡は
なかなか帰ってこない奏を心配した。

「戻ってこないね…コーチ。」

「どこいっちまったんだろうな。」

「……もー、みんな暗すぎ。そーちゃん見てて、これ昨日覚えたやつ。いおりんからDVD借りて…。」

そういって環は踊りだした。

「…環くんそれ!」

「テ…テなんとかって人の曲のダンス。かっこよかったから覚えた。元気出た?こないだナギっち言ってたじゃん。みんなを笑顔にするのがアイドルだって。」

「そうですね、タマキ、一緒に踊りましょう。」

「そうだな!タマ教えてくれよ。」

「壮五も踊れんのか?なら教えてくれよ。」

「え、僕はもちろん踊れますよ!」

「私にも教えてください、逢坂さん。」

7人が元気に踊りだすと、紡はどこか心配が少なくなったのを感じた。
しばらくすると、コンコンと楽屋のドアをノックする音が聞こえた。

「お待たせしました!MEZZO"さん、IDOLiSH7さん2グループで出れます!」

「え…本当に…?」

「「「「「「「やったー!!!!」」」」」」」

「これも奏のおかげ!?すっげー!」

「ってことは、本当に…。」

「ドタキャンしたっていう女性アーティストよりも上の女性を連れて着たってことか!?」

「そ、そうですね……かなり上です。ゼロに近いくらい…。」

「そんなに!?誰だよ!」

「その方と待機場所が同じです!どうぞ、早く!」

スタッフは急いでメンバーを待機場所まで案内した。

「こちらです…っ!………お待たせしました!」

prev next
back