「………テウだ。」

そこには、コテでしっかりと髪を巻いて盛り上げ、大きな瞳に長いつけまつげ、少し赤みがかったピンクのリップグロスを塗ったテウがいた。

「本物だ……一織本物!」

「兄さん落ち着いて!」

「DVDで見た人がいる!そーちゃん!本物!」

「………ああ、本物だね。でもテウ……君は……。」

そういって、壮五はテウの左鎖骨にある赤い跡に触れた。

「奏……なんだね。」

「………黙っててごめんなさい……。」

「謝らなくていい……苦しい決断をさせたんじゃないかって思って……。」

「大丈夫です……みなさんのお役に立てるなら…。」

どんどん話を進めていく壮五とテウを見て
混乱しているのは一織以外のメンバーだった。

「……壮五、ちょっとまて……それコーチなのか?」

「お兄さん読み込めないんだが……。」

「マネージャー知ってたの!?」

「マネージャーも知ってますし、私も知ってます。」

「一織も!?」

「七瀬さんみたいに私は鈍くないですからね。すぐ気づきましたよ。」

「うっそぉ…いおりんすげえ……。」

「理由はちゃんと寮に帰ったら話します。なので、今は………8人で頑張りましょう!」

「ところで何でソウは奏だってわかったんだ?」

「愛の力ですね、ソウゴ。」

「ナギくん!」

「奏も気づいてほしかったですね?隠していません。」

「テウは破天荒なイメージ着いちゃってるから…ちょうどいいかな?って…壮五の借りようかと………!」

「まったく…奏は…。」

「どーゆーこと?なんで?なんで!?」

「七瀬さんには早いです。」

「なんでだよー!」

「演出変更してもいいかな?…………って感じで行きたいんだけど…。」

「おっけー任してみ。」

「了解。」

MEZZO"の2人と打ち合わせが終わった奏は、スタッフに呼び出され
合図の後に久しぶりのステージに立った。


『今日はシークレットゲスト!なんと一夜限りで復帰!テウー!』

「うっそ…!テウ!?」

「やばやば!!!!!」

「「俺たちの姫が帰ってきたー!!!!!!!!」」

会場は大盛り上がりで
真骨頂である、高いヒールでの軽やかなステップは健在だった。

♪〜

傷つくことには もう慣れてるけど

愛し方さえも忘れてしまうわ

♪〜

サビに入る手前でステージ下から
花火が2発上がり

奏の後ろにはMEZZO"の2人が出てきた

「うっそ!MEZZO"とコラボ!?」

「贅沢ー!!!!」

「「MEZZO"そこ変われー!!!」」

♪〜
こんな寂しい世界からいつか
きっと私を見つけて
戸惑い消して連れ出してBaby

tell me show me give love&true

♪〜

鎖骨の赤い跡に二本の指で触れて
投げキッスをすると
客席からは歓喜の声が上がった

「エロいー!テウー!!!」

「キスマーク投げキッスはやるー!!!!」

「「誰がつけたんだよー!!!おおおおー!!!」」

♪〜…

曲が終わると奏はマイクを通して
客席に挨拶をした。

「みなさん…お待たせしました!夢から覚めた方…二度寝された方…悪夢を見てる方…いらっしゃたかもしれません!ですがテウはここにいます!どうか……覚めない夢を……。」

「テウ−!!!!!!!!」

「待ってたよー!!!!」

「ふふっ、ありがとう!……テウはあなたの心で生き続けます……またどこかで…せーの!」

「「「「goodNight!!!!」」」

「ありがとうございました!続いては!バックダンサーも務めてくれた!MEZZO"っっっ!!!!!!!!!」


客席から惜しみない拍手が沸く中、奏と、壮五、環はハイタッチをして
バトンを渡した。

「壮五…環くん、ありがとう……頑張って!」

「奏もありがとう…楽しかったよ!」

「かななかっこよかった!あと任せて!」


「ちょっと!見た!今!」

「テウとMEZZO"がハイタッチしたよ!」

「え!?元から仲良し!?」

「「俺得かよー!!!!!!!!!!」」

MEZZO"のパフォーマンスが終わり
IDOLiSH7へと移った後も
歓声は止まず、いい形で次のアーティストへ
バトンが繋げたことに
7人と奏、紡は喜んだ。

「「「「「「「「「大成功っ!!!!!!」」」」」」」」」

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