「沖縄だー!海がみどりー!」

「きれいだなあ!オレ、沖縄に来るの初めて!」

7人とマネージャー2人は沖縄の海の綺麗さに驚いた

ところが、どうも最近体調を崩し気味の壮五は
飛行機に酔ってしまったみたいだった。

「壮五……大丈夫…?」

「大丈夫だよ、いつもは酔わないんだけど……。」

壮五の背中を擦っている奏の横に、一織は心配したのか
近づいてきた。

「寝不足なんじゃないですか?逢坂さん。」

「そうなのか?ちゃんと寝なきゃだめだろ。」

環も心配しているようだが、壮五の顔を見ると少し困った表情をしていた。

二階堂はというと、TRIGGERの十のポスターを見つけたようだった。

「TRIGGERの十さんは、沖縄のホテル王の息子だそうですね。」

「っうえぇ!?あの人そんなにすごい人なの!?」

「どうしたの奏?」

「私この間、テレビ局で知らずに……無礼にも声かけちゃった…あああああ!!」

「え!?会ったの!?」」

「ミュージックフェスタの時に……。」

「マジか…でも、相手もお前がテウだって知ったら同じ反応するかもだぜ?」

「大和さんからかってます!?」

「っはっはっはー!」

「常に美女をはべらしてるって噂ですからね。六弥さん、ライバルですよ。」

「ドントウォーリー。ワタシの売り、セクシー&エレガント。かぶりません。」

「まあ、噂はあくまでも噂だよ、ナギくん…。」

陸はどうやら、十の出ているCMを見つけたようだった。

『……キスを浴びるように、カラダで飲み干せ。灼熱のサンダードライ。』

「「「「「「エロいなー。」」」」」」」

「みなさーん!移動しますよー!」

紡の声に7人と奏は移動をした。

まず向かったのは、ホテルで
荷物をみんな預け
PVの撮影場所まで移動した。

PVの撮影は夕方までかかり、あたりは一面オレンジ色の海だった。

「お疲れさん。PV撮影、面白かったな。」

「どんな風に仕上がるのか、楽しみだね。」

「みなさんお疲れ様でした!……紡ちゃん、この後のスケジュールなんだっけ?」

「はい!この後はホテルに戻って、明日の飛行機まで……。」

「あ、あの!」

紡の伝達を遮ったのは、陸だった。

「夜、行きたいところがあるんだ。ちょっと行ってきていいかな?」

「は、はい…。」

「……なら私もいいかな、紡ちゃん。」

「構いませんけど……。」

許可を貰った奏は、壮五を連れ出して
夜の浜辺へと向かった。

「綺麗だね。月明かりだけでこんなに明るいなんて…。」

「そうだね。ああ、潮風が気持ちいいな…。」

「気分転換になったかな?」

「うん、ありがとう。……それにしても、みんなどこにいったんだろうね?」

「あー…確かに、紡ちゃんがみんながいないって騒いでたっけ?」

2人で浜辺を歩いていると、小学生くらいの男の子が壮五にぶつかってしまった。

「……っ、わっさいびーん!」

「「え……?」」

その後ろからきた高校生くらいの青年もなにやら
よくわからない言葉をしゃべった。

「んだ!くまんかいくーわ!すみません!大丈夫でしたか?」

「大丈夫です。はい、これ落としましたよ。花火しに行くの?」

壮五がそう言いながら、青年に花火を手渡すと、笑顔で答えた。

「はい!これから家族と。お兄さんとお姉さんは観光ですか?……っデート中ですよね!すみません!」

「いえ!気にせずに!」

「そ、そう!仕事できたんだ。……明日はゆっくりと観光もしたいね。」

「そうですね。」

「そうなんですね。沖縄楽しんでいってください。弟がぶつかってすみませんでした。」

青年と男の子は
失礼しますと言いながら歩いて行った。

「……礼儀正しい子だなあ。環くんも、あのくらいしっかりしてたら…。」

「壮五……本音が…。」

「っ!!!比べたりしちゃだめだよね!環くんは精一杯やってくれてるんだから。」

小さな声で
「年上の僕がフォローするのは当然…もっとしっかりしなくちゃ。」

と言ったのを、奏は聞き取れなかった。

「壮五…?」

「何ぶつぶつ言ってんの?」

そこに、すっと現れたのは環だった。


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