デビュー会見時の記事が朝のニュースで流れるため
事務所で見ていた奏と紡は
なんともいえない表情をしていた。

ミスター下岡の出ている番組での紹介は
多くの人に見てもらえる絶好のチャンスでもあった。

「それでは今朝のニュースです!昨日新たな旋風を巻き起こす
アイドルグループが誕生しました!その名もIDOLiSH7!逢坂壮五さん、四葉環さんは別ユニット、MEZZO"で活躍中だとか!リーダーの二階堂大和さんは俳優としても活躍中と、実力のあるグループです!」

「この子達、知ってますよ。ミュージックフェスタもよかった。いよいよデビューですか。楽しみですね!」

ミスター下岡が話し終わると

アナウンサーはデビュー会見時のVTRをご覧ください!とモニターに手を添えた。

『こんばんわー!IDOLiSH7です!』

『きゃああー!デビューおめでとうー!7人そろってよかったね!』

『……っ、ありがとう!本当に、本当に、ファンのみんなのおかげです!MEZZO"のおかげもあって、俺たちも知ってもらえたし!そうだよな!環!』

『ああ。やっぱ7人落ち着く。』

『きゃあああああ!』

『壮五さんもそうですよね!』

『…え?…あ…。』

『MEZZO"のおかげで、こうやってデビューできたって……。』

『ああ、とんでもない。メンバーのみんなが諦めずに、頑張ってくれたおかげです。ありがとう!』

『きゃあああ!』

プツン…とテレビを消した奏は、気持ちを切り替えたようだった。

「……大丈夫ですよ、紡ちゃん。ファンクラブの入会も順調に増えています。7人もちゃんと笑顔でステージに立ててます。私たちも同じ気持ちで前に進みましょう。」

「そうですね……!これからツアーもありますし!……ですが、本当に大丈夫ですか?奏さんのスケジュールが一番厳しそうに見えるんですが……。」

「大丈夫ですよ。みんな忙しいのは一緒です……。」

「ですが、地方ツアーをしながら合間に事務処理、MEZZO"のマネージャーって……。」

「……壮五が心配です。」

「壮五さん?」

「さっきの会見も、少し疲れているように見えました……。あの人すぐため込むから……。環くんも心配なんです。あの子は敏感な子だから……きっと疲れてる壮五を見てどうしたらいいかわからなくなると思うんです。」

「……わかりました。事務関係は私も移動中にできるものはしますから、仕事回してくださいね?」

「ありがとう。」

ツアーの話は大体固まり、あとはツアー開始日を待つのみとなった。

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