ついに、待ちに待ったアルバムツアーを明日に控えた。

打ち合わせ等の関係で
メンバーは事務所に集まっていた。

「ひえー!約2か月、地方と行ったり来たりになるんだな。」

三月は一織に、学校は大丈夫なのか?と問いかけた。

「平気ですよ。環さんと通っている今の学校は、芸能活動をしている生徒も多いので。…七瀬さんは、常備薬の管理、しっかりしてくださいよ。」

「言われなくてもわかってるよ!……あ!壮五さん!」

そこに、ひょこっと現れたのは
壮五と奏だった。

「お疲れ様です、みなさん!」

「お疲れ様、陸くん。これから次の現場に行かなきゃいけないんだ。」

「もう移動ですか?最近、体調悪そうだから気になって…。」

「ごめんね。話はまた後で。」

「紡ちゃん!これ次の資料です!あと…あーこれ!万理さんに渡してください!もう一つのデータは、またまとめてExcelクラウドで送りますって言ってもらったらわかるから!」

「はい!わかりました!……奏さん大丈夫ですか?」

「大丈夫大丈夫!……壮五、私外に車準備してくるから急いできてね!40分には確実に出発するから!」

「了解!……環くん?」

そういうと壮五はソファーでくつろいでる環を見つけて声をかけた。

「環くん!まだ、準備してないのか?」

「今やろうと思ったとこ!」

「今からじゃ遅いだろ!奏も忙しいんだから!……走るよ!急いで!」

「引っ張るなっつの!……いってきます!」

バタバタと出て行った3人を見て
陸は心配そうだった

「……3人とも大丈夫かな…。」

「……。マネージャー、悪い。ちょっと相談なんだけど。」

そう話を切り出したのは大和だった。

「奏の仕事、もう少し減らせないのか?結局、マネージメント以外もしてる奏を見て、ソウがマネージャーの仕事をしたり…タマの管理もし始めてる。そろそろ限界だぞ。」

「そうかなー?壮五は一織とおんなじで、なんでもさらっとできちまうタイプだろ。」

「イチにあって、ソウにないもの。それはふてぶてしさだ。」

「わかります!」

「ちょっと、七瀬さんも二階堂さんも…。」

「あいつ、ストレス溜め込みそうなタイプだからな……。それに奏も気づいてるはずだ。そうなると奏がまた、ソウのためにって働き出しててんてこ舞いだ。」

「そうですよね……。確かにこの前、奏さん言ってたんです。壮五はすぐため込むからって……。」

「万理さんは?」

「ファンクラブの処理を連日徹夜で行ってくれてます。それもあって奏さんがそれ以外のデータ集約や書類管理を……。想像以上に申し込みも仕事も入ってきていて…。」

「だけど、このままじゃ、3人の体も心配です!」

「私たちはデビューも決まったし、今シーズンだけ奏さんと2人で、MEZZO"のマネージャーになるのはどうですか?」

「そうですね。奏さんとMEZZO"の2人に話してみます!」

紡は急いで、3人の元に駆け付けた。

「僕たちを心配して?それでわざわざ来てくれたのか。ありがとう、マネージャー。」

「紡ちゃんも忙しいのに……ごめんね。」

「いえ、私の方こそ……それで、これからは私もMEZZO"中心で……。」

「それは大丈夫だよ、紡ちゃん。」

「でも…!」

「そうだね……今まで以上に僕が頑張るから、奏は少し仕事の量をマネージャーに任せなよ。」

「壮五!?」

「僕たちは大丈夫だから。初めてのツアーで、みんな戸惑っているだろうし。」

「でも…!」

「奏は今までの期間よく頑張ってくれたし、次は僕の番だよ。環くんはかわいそうだけど…僕は忙しいくらいのほうが……。何も考えずに済むから…。」

「壮五…?」

寝ている環には自分から事情を話すと、壮五は紡に伝えた。

そのあと、紡は少し奏からの仕事をもらい
帰っていった。

「………壮五?」

「何…?」

「隠し事……ある?」

「え?どうしたのいきなり……。」

「…壮五は!私の事……好き?」

「好きだよ?どうしたの?いきなり……。」

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