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お互いが初めての相手で
どこからどこまで心に入り込んでもいいのかわからない…
私は過去を話したのにっていうのはおかしな話して……
きっと壮五にも、何か理由があるんだって
好きだから全部を知らなくてはいけないなんてことはなくて…
近づきすぎも良くないってわかってる……
でも、知りたい
あなたが今、何に怯えて
何を思っているのか……。
ツアー真っ最中のIDOLiSH7
いつの間にかレギュラー冠番組の仕事まで決まり
紡に任せたはずの仕事と同じくらいの仕事が
また奏には回ってきていた。
MEZZO"の2人と奏は、変わらず
過密スケジュールでの移動になっていた。
「この仕事が終わったら、みんなのいる大阪に向かいます!もう少し頑張りましょう!……私、別室の通信借りて、データ送ってきますね!」
「いってらっしゃい。」
「え、みんな大阪にいんの?いいなー。今頃あいつら、うまいもん食ってるんだろうな……。」
「僕たちも夜には着けるよ。」
「店閉まってんじゃん。」
「環くん、またアンケート書いてない。ほら、ちゃんと書いて…。」
「そーちゃん書いといて。」
「……聞くから答えてくれ。アイドルを目指した理由は?」
「理を探すため。」
「……そのまま書いていいのか?」
「うん。」
「…わかった。」
「そーちゃんは?」
「もう書いたよ。」
「本当の答えだよ。ファンのみんなが喜ぶような答えじゃなくてさ。……なんで、この仕事やってんの。」
「……自己証明かな。」
「じこしょーめいって?」
「はは……。自分の証を見せることだよ。…だけど…。家にいた頃と、結局同じことをしているような気がする。」
「……。」
控室に入ろうとした奏は、壮五の話を聞いてしまい
ドアの前でしばらく目がしらを押さえて
立ち尽くした。
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僕はここにいるって……
大きな声で叫んでも
届かなかった
でも、君は気づいてくれた…
大好きだと…
でも結局僕は何も変われていなかった
こんなどうしようもない僕じゃ
きっと君はどこかへ行ってしまうだろうね……
ああ、なぜ僕は君を求めてしまったんだろう…
それもきっと、僕の弱さなんだろうか?
ツアーファイナルの前日。
どうしても帰ってきてくれと万理から頼まれてしまった
奏は、2人を心配しながら
東京へ帰った。
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