その次の日……

「壮五さんを怒らせた!?」

「当たり前ですよ!生放送に穴を開けるなんて!」

「……ごめん。」

「それに、壮五も奏も昨日一言も口聞いてねえじゃねえか!」

「それも俺のせい…ごめんなさい。」

「ソウと奏の件も含めて何があった?場合によっちゃ無罪かもしれないだろ。話してみろ。」

「女の子に声かけられて…。」

「「「「有罪」」」」

「仕事中に女性に気をとられる!?Oh…!嘆かわしいです!タマキ、最低のアイドルです!」

「今のセリフ、録音しといていいか?」

「……。俺、ファンの事嫌いだ。」

「……何言ってるんだよ!」

「応援してくれて、ありがてえなって思ってたけど。今は嫌いだ……。大っ嫌いだ!」

「さすがに聞き逃せねえぞ!誰のおかげで歌えると思ってんだ!」

「待ってください!四葉さん、何があったんですか?どうして、そんなこと…。」

「……妹のこと知ってるって、声かけられたんだ。でもついてったら嘘だった。」

「最初から言えよ!相変わらず、説明下手だな!」

「Oh…それで遅刻でしたか…。」

「でも、その嘘はきついな……。」

「タマ、仕事がある時はそっちが優先だ。話が嘘でも、本当だったとしても。」

「……はい。」

「それに、たった一人に嫌なことされたからって決めつけるようなこと言うな。みんなが応援してくれたから、今の俺たちがいるんだ。わかるな?」

「はい…。」

「で?ソウと奏はなんで一言も声を交わさないんだ?」

「……昨日2人が控室で、めっちゃ大きい声で喧嘩した。」

「「「「は!?」」」」

−−−−
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「…口きいてもらえなかった。」

「……大丈夫だよ、環くん。少しお咎めが長くて疲れちゃっただけだよ。」

そういって、かななは控室に何もなかったように
入っていった。

俺も荷物あったし、一緒に入ったんだ。

でも、そーちゃん落ち込んでて……。

「壮五、帰るよ……。」

「……あぁ。」

「……言いたいことがあれば言えばいいじゃない。」

「かなな…?」

明らかにキレてた、あんなかなな見たことないくらいに。

「……いや、何もないよ。」

「何もない事ないでしょ!そんだけ落ち込んでて!怒られたことは確かに私もしょげたけど、ずっと引きずっててもしょうがないでしょ!」

「別にそこじゃない!」

「じゃあ何よ!環くんだって控室入りにくそうにしてたのよ!?ちゃんと反省してるじゃない!」

「その事ではないって言ってるだろう!」

「じゃあ何なのかはっきり言いなさいよ!」

「奏に言われたくない!最近まで自分の事隠してたくせに!」

「っ…!」

「そーちゃん…かなな…。」

「もう勝手にして、壮五とはしばらく口聞かないから!」

「………っ!」

「「ふんっ!」」


−−
−−−
−−−−

「って感じで…。」

「あの2人がか!?」

「まじかよ…。」

「壮五さん、そんなに…?」

「うん、だからちゃんとそーちゃんにごめんなさいできなかった。」

「……とりあえずあの2人もなんとかしねーとな…。」

「環はとにかく、壮五にちゃんと事情話してみろよ。な?」

「でも…部屋行ったけど、出てくれなかった…。」

「蓄積されたストレスが爆発したのと、奏に当たってしまったのが精神的にきてるんだろうな…。」

「気づかないのかと思って、ガンガン扉蹴っても出なかった…。」

「タマはなんで、火に油注いでんの?」

「ok!タマキとソウゴ、ソウゴと奏。仲直り作戦です!」

「なんかアイデアあるのか?」

「リップサービス、ごますりです。ソウゴを褒めてください。」

「褒める?……えっと…。そーちゃん5分前行動好きでえらいなー。」

「大遅刻やらかしたやつにそんなこと言われた日にゃ、お兄さんだったらぶん殴っちゃうなー。」

「難しいぜ…。」

「壮五さんは、おだては通じないんじゃないかな?好きなものプレゼントするとか?」

「その大好きなテウの中の人と大喧嘩中だけどな。それに、あいつの持ち物さりげなく全部一流品だぜ?」

「そうなんだ!全然気づかなかった……。じゃあ、この鞄ももしかして…。」

「七瀬さん、貰ったんですか!?」

「格好いいなーって言ったら、次の日くれたんだ。」

「リク、これ……。10万くらいする奴だぞ。」

「ひえ!?」

「すっげえな!壮五って金持ちなのか?」

「でも、もやしは安くてお腹いっぱいになるからいいよねって、清貧生活されてましたよ。」

「昔はセレブ、今は貧乏なんでしょうか…?」

「金かー…。500円で許してくれっかな……。」

「おめーはぶん殴られたいのか?」

「ひとまず、話し合いの場を設けましょう。奏さんは私が連れてきますので、逢坂さんは四葉さんが連れてきてください。無理なら、七瀬さんが呼んできてください。」

「わかった。環もちゃんと謝る準備しておけよ。」

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