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TRIGGERのライブDVDを見ていると
奏さんが、洗濯物を持ってきてくれた。

「りーくくん!はい、洗濯物終わったよー。」

「あ、ありがとうございます!」

「いいえ、…TRIGGERのライブ?」

「はい……天にぃが出てるから…。」

つい最近だ。
天にぃを見ても、つらくならないのは……

それは、昔の天にぃとの思い出も
ちゃんと大事にできる自分が
やっと、「こんにちは」って出てきてくれたから。

「お兄ちゃんかぁ…私も5つ上の兄がいるんですよ。」

「そういえばそうでしたね。妹とか弟がいそうなのに…。」

「よく言われる!……小さい頃は少しドライな性格だったから…。」

「ドライ……あまり想像つきませんね!」

「お稽古ばっかりで……書道も茶道も華道もさせられたし……ピアノも水泳も剣道もさせられてた……。子供らしい遊びなんてさせてもらえてなかった気がする……。」

「ご家庭の関係ですか?」

「そんな感じ……。一つはやれって言われたからやったんだけど、そのあとから……なんだっけな?花嫁修業とかで…。」

「花嫁修業!?」

「結局お兄ちゃんいるから、家の事は兄が継ぐし……私は嫁に出される予定だったみたい。」

「そーなんですね…。」

「このお兄ちゃんがさ!悔しい事になんでもこなすの!頭いいし、運動できるし………優しいし。」

「優しい……。」

「うん、すっごく優しいの!私が大切にしてたぬいぐるみ無くしたときも、日が暮れるまで探してくれて……泥だらけで夜遅くに帰ってきたことがあったの……私が4歳の頃なんだけど……。」

「お兄さん……優しいですね。」

「ね!…両親にはこっぴどく叱られてて…私のせいだって言いにいこうとしても、『奏は悪くないからこなくていいよ』って……。でさ、イケメンなの。ずるいと思わない?」

「優しくて、イケメン……天にぃみたいだ!」

「そうだね!陸くんのお兄さんもかっこいいし!優しそうだよね。」

「はい!優しいんです……。俺が体が弱くて、外に遊びに行けなくて……それでも天にぃはずっと俺のために、歌って踊ってくれて……。」

「うん…。」

「天にぃが初めて料理してくれた時の事は今でも忘れてないんです…。両親が不在で……お腹がすいた俺のために、ホットケーキ焼いてくれたんです……。ちょっといびつな形だったけど…美味しくて…。」

「いい思い出だね……。」

「はい!……お兄ちゃんって……憧れですね。」

「そうだね…。」

どこのお家の

お兄ちゃんもお姉ちゃんも

きっと、妹、弟の…

ヒーローなんですね……


*7*


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