01 「おーちーてー!そーちゃ!おーちーてー!」
落ちて???
僕はどこに落ちればいいんだよ……
ベッドで寝ていた僕は目を擦りながら
朝の陽ざしを浴びようとするが…
なんだ、この重量感のあるものは……
「そーちゃ!そーちゃ!」
そーちゃ?…粗茶?ん??
あぁ、そーちゃんか……
環くんじゃないか…
「環くん……重いからどいt…え?」
「おーちゃ!おーはぁー!」
水色の髪
水色の瞳
間違いない、環くんだ
だけど……
「……え!?」
僕の目が間違いでなければ
2歳児だ
「ちょ、ちょちょちょっと!ちょっとまって!どうしちゃったの!?環くん!」
脳が追い付かない僕は
慣れないなりに環くん(ちっちゃい)を抱っこして
リビングまで向かった。
「…おはよう、ございます。」
「おお、起きたかソウ。」
「はい……。」
「やーちゃん!おはぁー!」
「おー!タマは今日も元気だなぁ!」
えぇ!?驚いてない!?
どーゆーことだ!?
この現状に驚いてないのは僕だけなのか!?
そんなはずは……。
「おはようございます、逢坂さん。」
まともな人来た!
一織くんなら!
「お、おはよう!一織くん!」
さぁ、言ってくれ!この不自然を指摘してくれ!
「…ふっ、環くんはいつもかわ…いえ、なんでもありません。」
不自然だけど不自然じゃない!!!
そんな……
だっこしていた環くんは何かに反応したようで
ずっとわからない言葉をしゃべっている
幼児語???
「はい、環くん!おーはーよっ!」
「まー!ま!」
何だって!?環くんのママ!?
振り返るとそこには、これまた驚かない奏がいた……。
「え……。」
「壮五、おはようございます!環くんのこと見ててくれてありがとうございます。」
「まー!だっこ!」
「はいっ!」
僕の腕から慣れたように環くんを抱っこした奏は
本当にお母さんで……。
そうじゃない!
「奏!?え!?」
「どうしました?」
「いや、だって…ママ!?」
「あー、壮五は一生懸命パパって呼ばせようとしてるのに、そーちゃんになっちゃいましたもんね……諦めず!ファイトですよ!」
どういうことだ!?
「なんだソウ、父親の威厳ないなー!はっはっはー!」
……話をまとめよう。
環くんは奏をママと呼ぶ
そして僕はそーちゃ(そーちゃんが言いきれてないもの)
周りの反応は普通
大和さんの「父親の威厳」
なるほど、僕と奏の子どもが環くんなのか
なんだ…そういう…は!?
もっと混乱だ!
いつの間に子供できてるんだよ!
で、なぜ僕らの遺伝子を色濃く出さずに
環くんの色が濃いんだ!
疑いたくないが…まさか、環くんと奏の子ど…
ああああああああああああああ!!!!!!!!!
「ああああああああああああああ!!!!」
「そーちゃんうっせええ!!!!!!早く起きろ!!」
「へ?」
−−−−
−−−
−−
−
「ってことがあってさ。」
「夢ってたまに突拍子もない事ありますよね……。」
「夢でよかったよ…本当に…。」
「でもちっちゃい環くんは見てみたかったですっ!」
「笑い事じゃないよ、奏。」
僕らの子どもが見れるのは
もう数年後だから……ね?
*5*
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